抵抗なく同胞が解体されていく様を見る。
火焙り。裁断刑。楽しげな笑い。醜い声。
その全てが沸騰した血液となって脊髄を流れ
けれど確固たる信念によって暴れ喚く衝動を殺す。
バラバラになった死骸。
過去形にされた仲間達。
それを漁り、特別に長く硬い骨を選別する。
世界中で多くの仲間達が無残に殺され
そして生き残った者達は自分のように骨を選び
密かに腹の下へと隠しているだろう。
2005回目の憎むべき元凶の誕生際まであと数日。
その時、初めて彼らは知るだろう。
どちらが喰う存在でどちらが喰われる存在なのかを。
七本目の骨に彼らの名前を刻み
七面鳥のドリーは同胞の鎮魂を願い眠りに落ちた。