ひな菊の丘から

歩いた日

検査の予定を取りに病院に行く。何が、ということもないのだけどたまには胃カメラ飲んどきなさいよ、とホームドクターに言われたのだった。その日はようやく営業を再開したお店で仲良しと飲む約束をしていた。あわよくば当日検査できるかも、と思ってたので(実際、そうなる直前までいったのだけど)終わる時間がわからず、当日までそのことは彼女に言わなかった。

朝早く出かけたおかげで、10時半には終わってしまった。一度帰宅して、翌日からのお出かけの準備をすべく一旦乗換駅で降りかけたのだが、まてよ、と思い直して終点まで乗ってしまった。彼女とは連絡が取れて、当初より1時間早く待ち合せることになったが、それでも何時間あるんだ、いやいや、色々見たいものもあるし、買い物もしたい、大阪土産も買いたい、だから街に出よう!

梅田をまずうろつく。いつもの手芸屋さんに行くべく歩いていて見つけたコウペンちゃんと阪急電車のコラボ原画、この時計は西北の階段上がったところやな。



車内で寛ぐコウペンちゃんたち。ファンでもなんでもなかったけど、頻繁にみるようになって、ちょっと可愛い気がしてきた。




手芸屋さんで大盤振る舞いをして、ランチは三番街の洋食店でボルガライス風。



この後、お土産を買ったり食器売り場を冷やかしたりして百貨店をうろつく。まだまだ時間があるが、映画1本見ようにも、ちょうどいい時間帯に見たいものがやってない。そもそもあらかじめ計画してれば何なと観られたやろうに、思い付きで動いたのでそうも行かず。展覧会や展示会も、いっぱいあったのにこれも下調べなしだったので、そうや、本読みに行こう、とルクアの上に。

コーヒー1杯で2時間読書。この本、続きが読みたかったけど買う程でもないなあ、と思い途中で置いてきた。私よりだいぶ若い人で、大学近辺のことや当時住んではった上新庄のことなんかを詳しく書いておられたので、そこが気になって読んだのだった。



さて、約束の時間の1時間前。梅田から難波まで歩いたらそんなもん?まだまだ暑い日だったので、あまり一生懸命は歩きたくなかった、というのがホンネ。日が陰ってくるのもそろそろだったから、銀杏並木を眺めながら歩く。御堂会館、学生時代コンサートで何度も行ったなあ、その向こうの南御堂では何かイベントだろうか、人がたくさん集まってはる。これも学生時代、この辺りの広告代理店でバイトをしていたのを突然思い出す。そして船場センタービルの入り口がきれいになってるのを見て驚く。



堺筋本町で仕事をしていたのはわずか2年ほどだったが、各種問屋さんのファミリーセールなんかにあちこち連れて行って貰ったり、自分で探して買い物に行ったり、あれこれやったなあ。あの頃買ったアクセサリーとか、洋服とか、バッグ、今なら手には取らないだろうな。

難波に到着。「店の前に着いた」という友人のメールに、「もう着くよ」と返し、角を曲がると目的地。まだ開店直後でお客さまは私たちだけ。好きなところにどうぞ、と言われてメニューの見渡せる席に着く。暑かったからビール、と行きたいところだが、せっかくこの店にきたのだから、と貴を注文。友人は最近ハマっているという登雷。



この店で女将さんや大将と話すと必ず名前が出てくる、某左利きのマンドリン弾きに写真付きでメールすると「ええなあ、おからで真澄の燗酒やりたい」って返ってきたそうで、それ頼もか。



おからと鶏肝、このおから、マンドリン弾きが絶賛するだけあってほんとに美味しい。ぜいたくなおから。



真澄ね。



自家製スモークも美味しいのだ。この日は貝柱を頼んだが、穴子もええらしい。次はぜひ。



入って直後位に、山中さんがお酒の配達に来てはったので、大将に「何が届きましたん?」と聞いて、お勧めの中からこれをいただいた。



お隣のお客さまの注文品も写真を撮らせてもらった。



たっぷり飲んでたっぷり喋ったが、ラストオーダーにはまだたっぷり余裕のある時間に終了。心斎橋まで酔い覚ましに歩いて、またね、と別れた。気持ちのいい夜だった。
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