現在、コミュニティバスを導入している自治体はたくさんありますが、あれって果たして便利なのでしょうか?
先月、兵庫県の押部谷(神姫バスの営業所のあるところ)で、押部谷駅へのバスを待っていました。どのバスに乗ればいいのか、おろおろしていたところ、同じくバスを待っていた老婦人が声をかけて下さいました。その老婦人は地元の方で、丁寧に、次に来るコミュニティバスに乗れば押部谷駅に行けると教えて下さいました。が、コミュニティバスは地域のいろいろなところを巡回して回るため駅まで1時間近くかかるとのこと。おいおい、マジかよ。バス待ちの間、その老婦人としゃべっていたのですが、一般のバス路線がいくつか廃止になってしまって不便になったとのこと。特に直通で明石に出ることができなくなったのが不便だとおっしゃっていました。また、駅から病院までコミュニティバスを使っておられるのですが、バスが迂回運転をするため時間がかかって仕方がないとおっしゃっていました。本数も少ない(確か1時間に1本程度)ため、直線距離で1キロ程度の最寄り駅まで行くときは、別ルートでいったん西神中央まで出てから、その最寄り駅まで行くそうです。西神中央ってここからかなり遠いやん!この話にはかなり驚きました。
老婦人の話を聞いていると、コミュニティバスって案外不便だと思いました。地域をくまなく循環しているがゆえに、目的地までの所要時間がものすごくかかってしまっています。駅と役所・病院などの利用者の多い公共施設は、なるべく所要時間がかからないようにしたほうがよいと思います。そうしないと、本来コミュニティバスを利用してもらいたい高齢者から見放されてしまうように思います。時間がかかり過ぎていれば、タクシーを利用したり、家族にマイカーで送ってもらったりするようになるでしょう。
地域をくまなく回ることと、利便性の両立は、難しいと思います。しかし、まず便利なバスでないと乗客に利用してもらえません。コミュニティバスの多くが、公共性のため、とにかく地域をくまなく走ることに重点を置いていることに疑問を感じます。採算を度外視にしても、交通の不便な地域に公共交通機関をいきわたらせるという趣旨は理解できます。しかし、そこに利便性という考え方を加えて欲しいと思います。ただただ、不便なバスが走っているだけでは、余り利用されず、せっかく投入している税金が無駄になってしまいます。
日本でコミュニティバスが本格的に導入されてから歳も浅いです(奈良県十津川村など、かなり昔から導入している例もありますが)。各自治体も今は試行錯誤の段階なのだろうと思います。自治体のみなさんには、住民の意見を元に是非練り直して、たくさんの人に利用してもらえるコミュニティバスにしていただきたいなと思います。
*
で、私ですが、老婦人に教えてもらったとおりにそのコミュニティバスに乗りました。幸運なことに、バス停2つめで別の駅にたどり着いたので、そこで降りて、鉄道に乗り換えました。よかった、よかった。
※一部間違った記述があるかと思います。これは記憶が曖昧なことと、あのあたりの地理に疎いためです。神姫バスはほとんど乗らないのでよく分からないです。ご了承下さい。でも、つっこみは大歓迎。
先月、兵庫県の押部谷(神姫バスの営業所のあるところ)で、押部谷駅へのバスを待っていました。どのバスに乗ればいいのか、おろおろしていたところ、同じくバスを待っていた老婦人が声をかけて下さいました。その老婦人は地元の方で、丁寧に、次に来るコミュニティバスに乗れば押部谷駅に行けると教えて下さいました。が、コミュニティバスは地域のいろいろなところを巡回して回るため駅まで1時間近くかかるとのこと。おいおい、マジかよ。バス待ちの間、その老婦人としゃべっていたのですが、一般のバス路線がいくつか廃止になってしまって不便になったとのこと。特に直通で明石に出ることができなくなったのが不便だとおっしゃっていました。また、駅から病院までコミュニティバスを使っておられるのですが、バスが迂回運転をするため時間がかかって仕方がないとおっしゃっていました。本数も少ない(確か1時間に1本程度)ため、直線距離で1キロ程度の最寄り駅まで行くときは、別ルートでいったん西神中央まで出てから、その最寄り駅まで行くそうです。西神中央ってここからかなり遠いやん!この話にはかなり驚きました。
老婦人の話を聞いていると、コミュニティバスって案外不便だと思いました。地域をくまなく循環しているがゆえに、目的地までの所要時間がものすごくかかってしまっています。駅と役所・病院などの利用者の多い公共施設は、なるべく所要時間がかからないようにしたほうがよいと思います。そうしないと、本来コミュニティバスを利用してもらいたい高齢者から見放されてしまうように思います。時間がかかり過ぎていれば、タクシーを利用したり、家族にマイカーで送ってもらったりするようになるでしょう。
地域をくまなく回ることと、利便性の両立は、難しいと思います。しかし、まず便利なバスでないと乗客に利用してもらえません。コミュニティバスの多くが、公共性のため、とにかく地域をくまなく走ることに重点を置いていることに疑問を感じます。採算を度外視にしても、交通の不便な地域に公共交通機関をいきわたらせるという趣旨は理解できます。しかし、そこに利便性という考え方を加えて欲しいと思います。ただただ、不便なバスが走っているだけでは、余り利用されず、せっかく投入している税金が無駄になってしまいます。
日本でコミュニティバスが本格的に導入されてから歳も浅いです(奈良県十津川村など、かなり昔から導入している例もありますが)。各自治体も今は試行錯誤の段階なのだろうと思います。自治体のみなさんには、住民の意見を元に是非練り直して、たくさんの人に利用してもらえるコミュニティバスにしていただきたいなと思います。
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で、私ですが、老婦人に教えてもらったとおりにそのコミュニティバスに乗りました。幸運なことに、バス停2つめで別の駅にたどり着いたので、そこで降りて、鉄道に乗り換えました。よかった、よかった。
※一部間違った記述があるかと思います。これは記憶が曖昧なことと、あのあたりの地理に疎いためです。神姫バスはほとんど乗らないのでよく分からないです。ご了承下さい。でも、つっこみは大歓迎。