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Cannonball Adderley 4
下の楽譜は「BBlues Scale」Gブルーススケールです。
旋律理論では音階を３度づつ上に積み上げて音の単位になるという方法があります。
この方法でブルーススケールを３度音程で構成された３度のスケールにしています。
基音の３度音が「B♭」になる場合もあります。
最初の２小節は前の小節から続いた部分でブルース的なアドリブで上に示したような
ブルーススケールによって演奏されていると思われます。ブルーノートによる装飾音
（アプローチ）ではなくスケールであるということが特筆すべき部分と思います。
３段目の赤い四角部分も同じようになっています。ブルーススケールはその部分のコード
に対応したものではなく演奏曲の調性（キー）に対応したものです。ここではキーG です。
ここでは２段目の最後の小節の３・４拍の音「B」から３段目の２小節目の２拍目の音「B」
までで、最後の音「B」は赤丸部分「G#・B・C・B」となり、次のコード「B7」と重複し
た音になります。赤い四角の最後部分は赤い音符で表しているように１オクターブ下げる
ことで音列の意味が分かりやすくなると思われます。音列「E・C#・A♯（B♭）・G・E・G
・A#（B♭）・B」となります。省略音「G」を加えています。
ここの部分ではキー「G」とコード「C・F#m7♭５」と異なりますがその部分のコード音
を強調したり（ここでは音「B・G・E」）解決していく音にすることで対応していると思わ
れます。和声的にではなくフレーズと成立しているかがポイントです。ノンコ－ドトーンは
和声的にはメロディックテンションとして処理されます。
３段目の最後の小節「Em」では音「E」がペタルトーン的になり「A・A#・B」と進行して
います。
説明が前後しますが１段目の２小節目は２度の装飾音がついたスケール「C・B・A・G・F#」
です。２段目の１小節目の赤い丸と四角部分は楽譜の下に表したように４度の省略音を加え
ることでコードに対応していることが分かると思います。
２段目の２・３小節目の赤い丸部分と矢印は装飾音符と半音進行を表しています。
２段目の３小節目はコードが「D7・G」の進行（赤字）でアドリブがされています。
４段目の２・３小節目は次のコーラスになります。ここでは赤い丸の部分で音「B」
が前の小節の音で次の小節へ重複しています。次の音列「A・B・C・E・G・B・D」は
このようなコードと考えることも出来ますが、楽譜の下に示したように１オクターブ下げる
ことで３小節目の２拍まで「Am７」でその後はブルース的終止のコード（ドミナント・サブ
ドミナント）「C7」からトニックコード「G」へとブルーススケールを使用されていると思われ
ます。ちょっと乱暴ですが音「B♭」から後を次のコード「G」へのアウフタクトとすることも出
来ます。
参考記事
Autumn Leaves -Cannonball Adderley １
Autumn Leaves -Cannonball Adderley ２
Autumn Leaves-Cannonball Adderlet３
Improvisation 28アドリブの為のスケール練習1
Improvisation32アドリブの為のスケール練習2
Improvisation32-1Straight, No Chaser1 Miles Davisのアドリブ
Improvisation33Straight, No Chaser2 Miles Davisのアドリブ
Improvisation34Straight, No Chaser3 Miles Davisのアドリブ
Improvisation35Straight, No Chaser4 Miles Davisのアドリブ
Improvisation36Straight, No Chaser5 Miles Davisのアドリブ
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Improvisation39Straight, No Chaser8 リフとの対比 Miles Davisのアドリブ
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