全ての音でタンギングをします。1拍・2拍・3拍・4拍とそれぞれの拍をしっかりと
メトロノームの「カッ」をいう音と合わせて演奏します。
音は2つずつにスラーで分かれているので拍の出だしが分かりやすくなっています。
スラーで区切りができるのでそれにつられて息の圧力がぶれないようにしてください。
腹筋を意識して安定的な圧力を続けます。
スラーで4つの音がつながっていますが1拍つづ意識してメトロノームの音に合わせます。
4つの音がひとかたまりで1拍と3拍でテンポをとると2分の2拍子になってしまします。
4小節目の2分音符が正確に1拍目の出だしに合うように意識して下さい。
次は4分音符と8分音符の混合です。1拍目と2拍目をメトロノームの音と正確にあわせ
てください。赤いカッコで一つのフレーズになっています。間に休符がありますが、そこ
では舌でリードをおさえ、音を止めますが息の圧力は継続しています。休まない休符です。
赤い矢印のブレスの箇所でブレスをします。4分音符は長さをしっかりと伸ばします。
4分の2拍子です。休符の後の音のタンギングが遅くならないように注意が必要です。
タンギングのタイミングが遅れると次の音の長さは短くなってしまいます。または、
後ろへずれてしまいます。この場合はその次より後で前に突っ込んで速さを調節する
ことになり。メロディーのリズムはバラバラになってしまいます。♩=96です。
技巧サックス6
ここでは前回の曲のKey違い「D」を演奏します。8分音符を4分音符の音価を正確に
吹きをけるようにします。赤矢印は休符でこの休符の前の4分音符2分音符を十分に音を
保つようにします。そして、前回の曲を「D」で演奏します。休符の前の音は十分に長さを
持っていたでしょうか?確認します。十分な音の長さを保つには息の圧力が必要です。
次の曲でもそれぞれの音の音価を十分に意識して演奏します。休符の前の音は休符の寸前まで
十分に音を保つ、そして、次の出だしでは素早い運指とタイミングのあったタンギング。
タンギングは何となく合っているような気になっているのが普通と思います。
僕も何となくにならないように練習の時は運指とタンギングと息とに細心の注意を払います。
これらによって音価は十分な長さを維持できます。音の出だしも終わりも意識をもって行う
のが練習です。
ここまで終わって音の出だしもタンギングもブレスも瞬間で合わせることを言ってきましたが
それって具体的にどうしてわかるの?という人へ、僕なりにこんなことで分かるんじゃないかと
思う方法を紹介します。それはジャズの演奏の場合で言いますと、ハイハットの音です。
ソニーロリンズの「モリタート」などは聞きやすいです。ハイハットは2拍と4拍で演奏されます。
「チッ」という短い音です。これに合わせようとするにはこの「チッ」を聞き取りその瞬間を
感じなければなりません。この音が自然に聞くことができ、自然にメロディを聞くことができるか
試してください。
今回は16分音符です。8分音符はスタッカートで短く切った次の音の入りを正確に!
8分音符は十分な長さをとれるようにして下さい。速さは♩=100です。
16分音符の後の4分音符は正確にタンギングが出来るように注意します。
音が長いので適当になってしまいがちです。
前回までで正確なテンポで正確な音価が出来るということがお分かりいただけたでしょうか?
ここでは単純な16分音符の一つのフレーズを一息で16回繰り返し5小節目の一拍の
頭に正確に到達できるかということをします。メトロノームの音とその音が発声する瞬間
を目でも確かめながら演奏します。1拍のフレーズなので正確な運指とメトロノームに
集中して演奏します。低音になると息の圧力が強く均等にかからないと下の音が出ません。
教則本を使っている方はその中の曲で簡単なフレーズを使ってこのように繰り返してみて
下さい。指先だけで演奏しようとすると息の圧力が安定しない、正確に等間隔に運指が
出来ていないと最後の音でテンポに合わないことがわかる。
これは一例です。色んなフレーズで試してください。とにかく正確な音価が課題です。
これまでで音価について、上手くできたでしょうか?
下の楽譜の写真はMarcel Muleのエチュードの1ページ目の出だしの部分です。
テンポ♩=96で6連符、次の段の最初の音でブレスをします。
これまでの技巧のサックスメソッドはここを目指していました。
出だしの部分だけですが一つ一つの音が十分な長さを持っていないとブレス(息継ぎ)は
できません。ブレス(息継ぎ)については実践サックス演奏の7~10で解説しています。
このエチュードは強力なテクニック練習の入り口です。色んなバリエーションがあります。
正確な音価と素早い運指とブレスとタンギングの練習の結果をこれで試してください。
技巧サックス10
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