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【369】禅林寺 和歌山海南

2010年10月31日 | 【 近畿の古刹 】

【369】禅林寺 和歌山海南

住所 和歌山県海南市幡川424
宗派 高野山真言宗
山号 幡川山
開山 為光上人
本尊 薬師如来

重文 木造千手観音坐像
備考 西国薬師巡礼(幡川薬師)

 唐の青龍寺の僧為光上人により病弱な聖武天皇のために、病気平癒の勅願寺として領地を賜り七堂伽藍を建立し「幡川寺」としたのがはじまりです。その後、弘法大師により高野山真言宗の修行道場の寺として発展してきたが、秀吉の根来攻めの兵火にあい殆どが焼失した。兵火でひとつだけ残った塔頭である中の坊の秀慶法印により再興され、仏師士賢により木造薬師如来を造立し、仏師高慶により焼け残った塑像の頭部を使い身体を補作して本尊として現在に至ります。33年に一度ご開帳される秘仏の本尊薬師如来座像は、塑像の薬師如来としては全国で現存する唯一のものだそうです。塑像の十二神将で有名な新薬師寺の本尊も木造ですし、岡寺は如意輪観音の塑像ですし、確かに、塑像の薬師さんて記憶にないです。
 重文の千手観音さんは、唯一焼失を避けられた観音さんのようです。帰り清水町の河合和紙を求めて足を伸ばす途中、370号の美里役場から山道に入り県道19号に入ったら道の狭いこと狭いこと。無茶苦茶狭い道の峠越えはきつかった。

御詠歌



うきまよひ 瑠璃の光に 照らされて
はれゆくくもの 幡川の寺

本堂
ぼけ地蔵
呆け防止の願かけのじじばばの地蔵さんがたくさん祀られています。

真言宗ですから当然お不動さんがありますけど・・・(苦笑)

海からの 霊峰望む 禅林寺
病治せし 幡川薬師


禅林寺 瑠璃の光に 導かれ
我が身の呆けは 治らざるかな
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