おっさんの記録箱

古寺巡礼記の紹介と山野草の写真記録
御朱印の記録 (御詠歌の御朱印が自慢)
低山登山の記録(山なんか大嫌いだぁ~)

【052】六波羅蜜寺 西国17番

2008年08月28日 | 【西国33ヶ寺】
【052】六波羅蜜寺 西国17番

住所 京都市東山区松原通大和大路東入ル2丁目轆轤町
宗派 真言宗智山派
山号 補陀洛山
開山 空也上人
本尊 十一面観世音

重文 本堂 木造十一面観音立像(秘仏)

 口から小さな仏が出てくるので教科書でも紹介される空也の像があります。念仏を唱えるイメージから浄土宗、真宗、念仏宗の寺かと思いきや、なんと真言宗でした。
 村上天皇より京の悪病退散の勅命を受け十一面観音を彫り、車に乗せて市中を巡り、青竹で茶をたてて、梅干しと昆布を入れた茶を病人に与えさせ、念仏を唱え悪病に苦しむ民衆を救った。後に、悪病退散と病死した魂を鎮めるために、この十一面観世音をこの地に安置し西光寺としたとあります。
 西光寺は天台宗に属していたが、平家の元で繁栄し六波羅蜜寺と改名した。源氏により焼失したが、本堂だけ残り真言宗に属して現在に至っております。平家の氏寺とも言って良い寺でありながら現在まで受け継がれてきたのは、源頼朝、秀吉、信長、家康も皆空也上人の偉業に敬服せざるを得なかったと言うことだと思います。
 悪病退散、無病息災のご利益のある観音様です。

 ちなみに、六波羅蜜寺に運慶、湛慶との結びつきが深いのは、運慶の菩提寺が六波羅蜜寺の十輪院だからです。

御詠歌


おもくとも 五の罪は よもあらじ

 六波羅堂へ 参る身なれば





【301】六道珍皇寺 東山

住所 京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町595
宗派 臨済宗建仁寺派
山号 大椿山
開山 慶俊
本尊 薬師如来

重文 木造薬師如来坐像(秘仏)
備考 小野篁

六道の辻  地獄への入り口 六道珍皇寺
 


 六道珍皇寺の井戸から地獄に入り、嵯峨の清涼寺近くの薬師寺の井戸からこの世に戻ったと言われていますが、気持ちの悪い話です。六波羅も嵯峨あだし野も風葬する場所でした。その入り口と出口があるのですから京都の人たちが、この2つの地区を見る目が分かるというものです。
六道珍皇寺には、閻魔大王が鎮座しております。しかし、閻魔さんイコールお地蔵さんです。 地蔵盆に薬師寺の井戸が開くと言われています。市民もすでに閻魔と地蔵の2つが同じ物であったと理解していたのだろうか。
小野篁が六道の辻からお地蔵さんに会いに行き、閻魔の下部として働いていたと言う物語・・・やっぱり気持ちの良い話ではないですね。
疫病の鬼や人間の憎悪の鬼 京都に住む鬼をこの2つの地区が一身に引き受けたことになるのでしょう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。