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【053】頂法寺(六角堂)西国18番
住所 京都市中京区六角通東洞院西入堂之前町 248
宗派 単立(天台系)
山号 紫雲山
開山 聖徳太子
本尊 如意輪観世音
重文 木造毘沙門天立像
聖徳太子が、四天王寺建立のために用材を求めてこの地に六角堂を建てて、聖徳太子の護持仏である如意輪観世音を安置したのがはじまりです。平安時代よりも古い時代にこの地にあったことになります。
太子が沐浴した池の傍に小野妹子が坊舎を建て本尊に花を供えたのが、華道池坊のはじまりとされています。しかし、太子は飛鳥の地で生まれたのであり、沐浴はおかしい。完全な後付けの説です。
また、親鸞が叡山より百日間参籠し浄土真宗を開いた寺でもあります。浄土真宗の影響を強く持ちながらも、太子信仰を否定できない。太子信仰を否定することは六角堂そのものを否定することになります。天台宗の影響も長年受けてきたことある。結局、和宗、聖徳宗、天台宗、浄土真宗でもない宗派にならざるを得なかった世渡り上手な寺だと思います。本当なら京の町より遙か昔に建てられた寺なのに、優れた坊主が現れなかった悲しみなんでしょうか、和宗、聖徳宗として維持できなかったと言うことです。しかし、お金儲けには長けた坊主は排出してきたようですね池坊さん。
御詠歌
わが思う こころのうちは 六の角
ただ円かれと 祈るなりけり