【513】達磨寺 奈良
住所 奈良県北葛城郡王寺町本町2-1
宗派 臨済宗南禅寺派
山号 片岡山
開山 聖徳太子・勝月房慶政
本尊 千手観音・達磨禅師・聖徳太子
重文 絹本着色涅槃図・木造聖徳太子坐像・木造達磨坐像・達磨寺中興記石幢
備考 聖徳太子霊跡第19番
日本書紀によると厩戸皇子が片岡山を通りかかったところ、飢えて瀕死の異人に出会い、食物と自分の衣服とを与えた。翌日、使いをやって異人の様子を見に行かせたところ、すでに息絶えていたので、丁重に葬った。それからしばらくして墓の様子を見に行かせると、死体は消えており、衣服だけがきちんとたたまれて、棺の上に置かれていた。
この伝承は、聖徳太子以降の時代に書かれたもので聖徳太子を神格化する上で語られてきたものと思われます。この異人は達磨禅師の生まれ変わりに相違ないと、聖徳太子が自ら刻んだ達磨像を祀ったのが達磨寺の始まりのようですが、もちろん実際には異なり、片岡山飢人伝説にからめてのことです。
境内には3基の古墳があり、そのひとつの古墳の上に本堂が建てられている。