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【248】西林寺(安養院)第四十八番
住所 松山市高井
宗派 真言宗豊山派
山号 清滝山
開山 行基菩薩
本尊 十一面観世音菩薩
行基菩薩が越智宿称玉純とともに堂宇を建立し、十一面観世音菩薩像を刻み本尊としたのがはじまりです。寺の前を流れる川の土手より低いところにあり、石橋を渡り石段を下りたところに仁王門があります。そこで、無間地獄、奈落の底をイメージしてか伊予の関所寺になっています。焔魔堂がにらみをきかせています。本堂の本尊十一面観世音菩薩は、秘仏なので住職でさえめったに見たことがないと言います。一説には後ろ向きに立っているともいわれており本堂裏側からお参りする方も居られます。と言っても、見た住職も居るはずで、文化庁の調べもあったはずです。もし、後ろを向いていたら前に正すでしょうから前向きにあると思います。真偽の程は分かりません。
大師が農家に寄って水を所望したところ、農夫は遠方から水を運んで大師に差し上げたので、大師は農夫のために錫杖を土に突き立てると清水が湧き杖の渕の池と言われる伝説が残っています。
1998.08.18
2008.03.31
伊予13仏8番