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米軍から見た沖縄特攻作戦

2021年12月01日 | 読書

本書は米軍の沖縄進攻の「アイスバーグ作戦」における

カミカゼVC.米戦闘機、レーダー・ピケット・ステーション(RPS)について書かれています。

 

 

沖縄に進攻した米軍は沖縄での地上戦において兵士と主要艦艇を日本軍機の攻撃から防御するために

沖縄にポイント・ロボを拠点に累計で21か所のRPSと日本の神風特別攻撃隊との戦闘に書かれています。

米軍艦艇、米軍戦闘機、日本軍機等については大変詳細に書かれており、当初自分の持っている資料と対比していましたが、

そちらの方に時間が取られて進まないので、あきらめました。

著者ロビン・L・リエリー氏と翻訳小田部哲哉氏の米軍資料と日本軍資料をクロスチェックしており的確であります。

日本の神風特別攻撃隊についての戦闘と米軍の防御が度の様に行われていたかは本書を読むまで知りませんでした。

米軍、日本軍機の戦闘は壮絶で双方に共に多大なる被害がありましたが、

しかし、米軍は主要艦船の被害は少なく済みましたが、日本軍機は優秀なパイロットを亡くしました。

特に第8章での「RP艦艇がこうむった大きな損失」で

④陸上レーダーを早期に設置するのに失敗

⑤乗務員の疲労

については考えさせられました。

これは何度も書いているのですが、

イージスアショワを止めてイージス艦で対応しようとしている防衛省は本書一度読んで見ると良いと思いました。

いかに海上でのRPSが大変か、現在は極超高速対艦ミサイルがあるので一撃で撃沈されるでしょう。

そして日本の軍令部が人の命を軽く観ていたか、このような攻撃でしか対応できないのであれば、

降伏した方が沖縄住民や日本住民が多数犠牲になることもなかったと思いました。

 

 

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