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ウクライナ戦争と世界のゆくえ

2023年01月25日 | 読書

東京大学出版会から出版された「ウクライナ戦争と世界のゆくえ」読んで、

東西のパワーバランスがソ連の破壊後に破れてから、

アメリカ一強となるかと思いましたが、

東欧世界は独立運動が繰り広げられ、民族紛争に発展していき、

イスラム原理主義の台頭、中国の国力増強、中東諸国の混乱等世界は混乱しています。

ロシアはエネルギー資源で国力を回復していき、

西側は資本主義において利益になるのであれば、

エネルギーもサプライチェーンでもロシア、中国と何処とでも組みます

特にドイツはロシアとの経済関係を強めて行きます。

プーチンはその国益を軍事費に注いでいきます。

西側の様子をうかがいながら、ロシアの地政学に基づき、隣国を牽制していきます。

そんな中で、ロシア・プーチン政権はウクライナへ特別軍事作戦を決行しました。

本誌はロシア・ウクライナ戦争において

国際政治経済学の鈴木一人、

ロシア軍事・安全保障が専門の小泉悠、

欧州政治・国際安全保障が専門の鶴岡路人,

現代アメリカ外交の森聡、

アジア政治外交史・現代中国の川島真、

中央アジア近現代史の宇山智彦、

イスラム政治思想史・中東が専門の池内恵氏が解説されています。

そこから見てくるのは各国の自国第一主義であることと、

各国の抱えている問題点が相互に作用していて、

物事は簡単でない事を知ることが出来ました。

経済制裁行っても、効果は少なく、西側との対立は深まるばかりです。

ロシア・ウクライナ戦争はやはり第三次世界大戦の始まりなのかとも思いました。

 

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