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武器としての「資本論」

2021年03月29日 | 読書

武器としての「資本論」白井 聡著 

カール・マルクス『資本論』を、現在社会に対比して解説されています、

筆者は『資本論』の入門書と位置づけられていますが、私は入門書ではないと思います、

しかし視点は面白いと思います。

読んで「資本論」が武器として我々労働者に役に立つとなるかは疑問です。

筆者は後半に「階級闘争」という概念について書かれています、

新自由主義が世界中に蔓延し、豊かな者と貧しい者の格差がますます激しくなる今こそ、

「階級闘争」が必要であると説いておられます。

しかし、私たちの思考様式、ひいては魂までも資本主義社会に「包摂」されてしまっているからだとも、

著者は説いておられます。

こんな現状でありながら元アメリカ大統領トランプ氏への指示が全投票数の47%、7400万票を獲得しました。

日本では「自民党」が35.6%、内閣支持40%です。

ロシア、中国の共産党は国民を監視、統制して憲法を好きに改訂しています。

資本主義、共産主義、自由主義、新自由主義と色々な色分けをしている時代ですが、

民主主義が根底にないといけないのに独裁主義が進んでいる事の方が気になります。

著者は誰もが豊かに生きる権利を持っているということを思い出さなくてはならないと説いていますが、

それを人類は共用しているとは思えません。

中国は声鷹高に「中華民族の偉大なる復興」、ロシアは「大国ロシア」の復権を掲げ、

元アメリカ大統領トランプ氏はアメリカンファーストを選挙公約としていました。

 

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