仕事中に母から電話があり、
「今いい？」 『いいよ。なに、なに？』
「今日ね、ナ○バ（ホームセンター）に自転車で行ったのよ。そしたらね、後からお父さんも自転車で来て、」
なんだかドキドキしてきました。
母はめったに仕事中に電話をしてこないんです。
「お父さんは、今日は顔色が悪くてね、ちょっとイライラしてるみたいで、」 『うんうん、それで？』
もしかして、ホームセンターで母と喧嘩でもしたのかな・・と思いました。
「お父さんはお散歩に行こうと思ったけど、私が出掛けたので鍵を持って出たのか聞きに来たのよ。」
『お母さん、早く次を話してくれない？それで、どうなった？』
ちょっとイライラしてきました。
「買い物してたら雨が降って来て、急いで帰ろうとしたら、○○さんの家と＊＊さんの家の角があるでしょう、」
『えっ、何があったの？お母さん、早く要点を言って！』
ドキドキがマックスになって、つい大きな声を出してしまいました。
「お父さんが自転車でこけて、」
『え～っ、大丈夫なの？』
心拍数があがりました。
「転んだこと、よく覚えてないらしい・・今、寝てる。」
・・・・・こういうことって、急にくるよね。覚悟しなくちゃね。
そう思いつつ、仕事を終えて家に帰り、父の部屋へ行くと、
いつものようにＴＶを見て笑っていました。
『ちょっと～びっくりするじゃないの～』と言うと、
長々と出来事を話してくれました。
よかった、ボケてない。しっかりしてる・・ホッとしました。
「もう自転車に乗るのはやめるよ。散歩も一人で行くのはやめるから安心しなさい。」
と偉そうに言っていました。
今日は、寿命がまた縮まったわ。
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