愛(いと)しいひとが亡くなるたびに
1
愛しいひとが亡くなる
そのたびにぼくは
次の世界へ近づいていくようだ
死の次にある という世界へ
ぼくはぼくの死を見ることはできない
けれど愛しいひとの
生を終えた姿
その姿ははっきりと見た
ちち はは あね
義理のちち 義理のはは
おばあちゃん おばちゃん おじちゃん
親しい友人 尊敬する知人
ああ懐かしいひとたち
次の世界で待っているとぼくが願うひとたち
―もう一度笑顔に会えるかもしれない
その希望がぼくにふくらんでくるひとたち
2
死はもしかしたら
次の世界への入場門かもしれない
いのちの一度限りの退場門でなく
愛しいひとと一緒に生きた
生きられた
替えのない時間
あらたな時間を生きる 生きられる
死はもしかしたら
次の世界が開く希望の門かもしれない
★たんぽぽの 何とかなるさ 飛んでれば
★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。
昨日8月12日は、38年前、日航機の墜落事故があった日です。いのちのこと、死の事、さまざま思わされる日でした。