日本グルーヴチューン振興会

2011年の3枚(+α):企画モノ編

2011年も、もう1週間と少し。
今年のマイベストを発表したいと思います(毎年の事ながら大袈裟だww)

選定対象は、リリース日が2010年12月1日~2011年11月30日の作品。
企画モノ編は、ベスト盤やトリビュート、カヴァーアルバムやMIX CDなど、オリジナルアルバムの範疇外の作品全てです。



では、1枚目




安藤裕子
『大人のまじめなカバーシリーズ』
Otonano








今年も、何枚かのカヴァーアルバムを買いました。その中で、最も選曲とアレンジと歌唱の3点が良いバランスで溶け合っていたのが、このアルバムです。
一聴して彼女だと解る、いい意味でのクセを持ったヴォーカルを十二分に生かした、意味のあるカヴァーアルバムでした。
レヴューにも書きましたが、「林檎殺人事件」のアレンジなんかは実に躍動感に溢れて秀逸。
聴いていて、ワクワクする仕上がりに顔がニヤけてしまったのを思い出します・・・・・





ちなみに、このアルバムとカヴァーアルバムのジャンルでチョイスに迷ったのが、以下の2枚。
Monday Michiru『Don't Disturb This Groove』
Dontdisturb










NONA REEVES『CHOICE』
Choice











奇しくも、どちらも洋楽のカヴァーでした。選曲が、もう少しベタだったら選んでいたかもしれません。勿論、2枚ともクオリティの高い好盤であることには疑いの余地はありませんが。






さて、2枚目(笑)





『ZONE TRIBUTE~君がくれたもの~』
Zonetribute









トリビュートの中で最も聴いたのが、このアルバムでした。
大好きなZONEの曲を、新進気鋭のガールズグループに歌わせるという、実に私好みの企画(笑)
それだけで高得点を与えられる。
Tomato n'Pineと東京女子流という、個人的にドはまりしているアイドルの存在も大きいけど、何よりも良いメロディがいっぱいあるという魅力には抗いきれないというコトだと思います。
ただ、あの頃の楽曲は“あの時代”であったから、より魅力的だったのかもな・・・と思うトコロも無くは無い。
震災支援の為に活動継続を決めた、今のZONEは別のモノとして考えるべきでしょう。
だとすれば、昨今の優れたアイドル楽曲に太刀打ちするのは容易なコトではないのかもしれないなと思うのです。





3枚目は
『Keiichi Tomita WORKS BEST』
冨田ラボでお馴染み、冨田恵一が今まで関わってきた仕事を纏めたベストです。
基本的に、ベスト盤はココに選ぶ類のモノではないと思ってますが、単純な寄せ集めというには勿体ない作品だというコトでのチョイスです。
何よりも、冨田恵一というサウンドクリエイターの仕事のクオリティを見せつけられる作品群に胸がトキメキます。
ハナレグミをフィーチャリングした冨田ラボの「眠りの森」や、キリンジの「エイリアンズ」、真心ブラザーズの「ENDLESS SUMMER NUDE」のリミックスといった辺りは、何度聴いても色褪せない永遠のポップアンセム。
こうしたクリエイターの仕事を評価していかないと、音楽は育たないと改めて思う次第です。







番外編
今年、予想外の大ヒット映画となった『モテキ』
その関連商品として出された2枚のアルバムも、選から漏れましたが評価しておくべき作品だと思います。



『モテキ的音楽のススメ MTK PARTY MIX盤』
Mtkpartymix









『モテキ的音楽のススメ Covers for MTK Lovers盤』
Coversformtklovers







PARTY MIXの方は、申し訳ナイタズのミッツィー申し訳やギュウゾウ申し訳Jr.、掟ポルシェ申し訳Jr.といった面々が、アイドルからキリンジまで多彩な選曲と極上のセンスで聴かせる、実にハイクオリティなMIX CD。
トマパイ、ももクロ、9nine、東京女子流と続く冒頭の流れは、個人的にテンションアゲアゲです(笑)



カヴァーの方は、尖った人選と絶妙の組み合わせが光る。ただ、コレ・・・・一般的なカヴァーアルバムともトリビュートとも呼びがたいコンセプトなんで、選ぶのに困ったんだよね(苦笑)
とりあえず、カジヒデキの「格好悪いふられ方」(大江千里)から、在日ファンクの「ランニング・ショット」(柴田恭兵)、OKAMOTO'Sの「どぉなっちゃってんだよ」(岡村靖幸)、さよならポニーテールの「SAY YES」(チャゲ&飛鳥)という中盤4曲は必聴。





結局、3枚じゃ落ち着かなかった充実の1年(笑)
来年も面白い企画を期待したいですね。


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コメント一覧

デルフィス(ex-ばつ)
*Jewels*様
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
ねぇやんの声は、何を歌っても自分のモノにしてしまう強さを感じます。
それでいて、しなやかなのが凄い。
もっとキラキラした明るいポップソングを聴いてみたいものです。
冨田恵一というクリエイターの作品は、一定のクオリティが保障されたJISマークの様なもんです(笑)
プロットを自分で作り、それに合った音をプレイヤーに演奏させるという、生の楽器音にたいする拘りは大事にして欲しいなぁと思います。
色々と聴いてみていただけるのはレヴュワー冥利に尽きます。
本当にありがとう。
デルフィス(ex-ばつ)
マリーナ様
http://funky-katsu.blog.ocn.ne.jp/musicmania/
今年も一年、シュミのレヴューにお付き合いくださいまして感謝いたします。
2割くらい趣味が合わないくらいが飽きがこなくてイイですよ(笑)
満ちるさんは、私の様なポップオタクからすると、少々スタイリッシュに仕上がり過ぎていた様に感じました。クールグルーヴも決して嫌いではないのですがね(苦笑)
冨田氏の仕事は、本当に趣味の良さや品の良さが窺える、正にアルチザンの仕事だと思います。それでいて、ポップネスも十分ある。
来年は、もっともっとワクワクするモノを一緒に楽しみたいモノですね[E:happy01]
*Jewels*
あーーーーー☆いいですねぇ☆
裕子ねえやんのカバー集はとっても楽しませてくれるし、

冨田ワークス、ほんとうに恍惚ものでしたね・・・♪
エイプリルフール、とかまったりと甘くて大好きです☆


他もとっても気になる!

モテキは映画観てて音楽がとっても快感だったんでこちら聴いてみたい!

他も、とっても惹かれる。。未聴のものは一通り聴いてみたいと思います☆
三浦マリーナ
こんばんは、デルフィス様。今年も残り僅かになり...
http://aramashi-3104.jugem.jp/
選ばれた盤は八割興味深いものばかりです。あ、二割は胸の内で「これは要らんし」と呟き済みです(笑)
私は満ちる姐さんが外せません。今年実体験した楽曲が含まれていますからね、特別です。
「トキメキ」は冨田さんのアレンジにぴったりなキーワードですね。完品だと思っていた真心ヌードが、更にトキメキを増して耳に届いた時の感動は忘れられません。
勝手に先生と呼ばせて頂いております。また来年も勉強させてくださいませ。
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