日本グルーヴチューン振興会

世界観

今回は、独自の世界観を持つアーティスト4組。でも、簡単に(笑)

Sittsin まず、“最後のGS”を標榜する4人組、ザ・キャプテンズのアルバム『失神最前線』(笑)
1曲目「太陽は知っている」からラストの「恋のゼロハン」まで、全編グループサウンズのエッセンスだらけ。でも、タダの模倣に終わってないトコロは流石。何だろね?上手く言えないけど、メロディの展開とかにセンスを感じる。コンセプト先行のアーティストはよく見るけど、ポピュラーミュージックとしての土台が伴って、初めてその世界観が意味を持つ・・というイイお手本かもなぁ。
井上順堺正章のソロ曲を彷彿とさせる「ひまわりの丘」シンプル極まりない曲構成、親しみやすいメロディ、実にイイ曲です。

Yoake 次、笹川美和の3枚目のアルバム『夜明け』です。
シンプルな日本語の繰り返し
を多用する曲作り(このアルバムの全12曲の歌詞には、一切の英語・外来語が皆無です)といい、古今東西の民族音楽を思わせるその唄法といい、現在のJ-POPシーンでは異彩を放つ独特の世界を持ってます。プロデュース&アレンジは、今や切っても切り離せない師弟関係(笑)、林有三。一聴してガッツリ惹き込まれるキャッチーなフックがある訳でもなく、ゴージャスなアレンジで耳を止めさせる訳でもない。でも、思わず手にとってしまう。買って、家で聴いてる私がいる(笑)。ホントに不思議な世界を持ってる歌い手だと思うのです。ただ、このアルバム・・・ちょっと地味です(笑)

Hajimeteno 続いて、矢野顕子のミニアルバム『はじめてのやのあきこ』
なんともまぁ、ゴージャスな作品(サウンド的にはシンプル極まりないんですけど)ですよ。今までの彼女のキャリアの中でも、イイ曲を豪華なゲストとコラボしてて。基本的に、アッコちゃんとゲストのデュオパフォーマンス。シンプルでも奥深い仕上がりなのは、ひとえに彼女の持つ世界が成せるワザ。あのヴォーカルは唯一無二。個人的には、小田和正との「中央線」YUKIちゃんとの「ごはんができたよ」忌野清志郎との「ひとつだけ」あたりは、ホントに涙モノ。夜中に一人でヘッドホンで聴いてると堪りませんわ(笑)

Ohana 最後に、ohana『オハナ百景』
Polarisのオオヤユウスケクラムボンの原田郁子ハナレグミこと永積タカシによるスペシャルコラボユニット。3人の苗字の頭文字を並べて“ohana”です。三者三様のヴォーカルを活かしつつ、ハーモニーをつけるスタイルは見事に独自の世界観を際立たせています。カントリー、ハワイアン、レゲ、ラグタイム、ブルース、地に足が着いた音楽のテイストを昇華させ、気持ちイイ作品に仕上げてくれました。ユルユルにデロデロ~ってしたい時にオススメです(笑)


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