ようやく新年第一弾レヴュー(苦笑)
とはいえ、今年になってからは、まだショップにも行ってませんので、昨年買ったモノですが。
よしもとかよ と やまのしんちゃんズ
『コヨミウタ 2』
一昨年の11月、私はカヴァーの持つ意味という記事で、よしもとかよさんが仲間と作った『コヨミウタ』を取り上げました。
その第2弾が1年ぶりに出ましたので、また取り上げてみようと思います。
先日も、信頼できる音楽趣味が近い仲間と話をしていたのですが、音楽ってアレンジや解釈やパフォーマンスで変幻自在の魅力を与えられるんだな・・・・・・って。
音楽を語る上で、ソングライティングのオリジナリティ原理主義ってのがある気がするんですよ。
スタンダードのカヴァーや、職業作家が書いた曲を歌うコトよりも、シンガーソングライターや自作自演のバンドの方が格上、みたいな思考(苦笑)
でもね・・・・・それって違うと思うんですよ。
カヴァーするにあたって、最も大事なコトはアレンジとパフォーマンスに、自分なりの解釈を加えて意匠を足すコトだと思ってて。それは、自分が書いたモノだからというだけで、クオリティに係わらずオリジナル曲を垂れ流す行為より、ずっと難しいコトだと思うのです。
しかも、そのカヴァーする曲がスタンダードなモノであればあるほど、アレンジには困難が伴うのではないかと。
童謡やクラシックの歌曲、民謡などは、古くから歌い継がれている分、完成されたメロディを持ち、人々の記憶に印象的に焼き付いている訳で、それを咀嚼し消化して自分たちの世界に引き込むことは、極めて難しい。
このアルバムには、その行為に打ち込んだ結果が収められています。
「一月一日」や「春が来た」、「小さな木の実」「星の世界」といった誰しもが知る名曲を、見事なアレンジで新しいものに仕立てています。
地に足がついたアレンジを施された、実に心に響くバックトラック。
よしもとかよさんの美しく柔らかい、しかし心地よいクセを秘めたヴォーカル。
それらが、メロディの良さを引き立て、楽曲のクオリティを再認識させる。
ココロの奥底から、ホッコリしたキモチにさせてくれる、名スタンダード集だと思います。
家内制手工業で作成されているので入手経路は限られますが、興味のある方は是非、リンク先のブログからどうぞ。
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