元SPEEDのhiroがジャズスタンダードを歌う、というコンセプトアルバム。曲は「ルート66」「チュニジアの夜」「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「サマータイム」「イパネマの娘」「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」などなど古典中の古典と言っていいベタなナンバーが並んでいるが、プロデューサー陣が半端でなく凄い。COLDFEET、島健、須永辰緒、福富幸宏、Fried Pride、ベレイの奥原貢、鈴木明男、とまぁセンスのイイ人ばかりで、とても気持ちよく聴ける作品に仕上がっている。昔のハイパーハイトーンヴォイスから想像し難い落ち着いた声と、存在感のある歌いっぷりは十分評価していいと思う。個人的ベストトラックは、チック・コリアの名曲「Spain」。彼女のヴォーカルのポテンシャルの高さが良く解る一曲です。惜しむらくは、もっとアッパーな曲を聴いてみたかった。もう少しクロスオーヴァー寄りな感じの曲や、グルーヴ系Lightmellowなんか歌って欲しいなぁ。今後の活動に注目です。