もう、すっかり秋ですね・・・・
こんな時期になって、真夏に出たalbumのレヴューというのも(苦笑)
クレイジーケンバンド
『MINT CONDITION』
2010/8/11リリース
ユニバーサルシグマ
UMCK 9369
2002年の『グランツーリズモ』以来、毎年夏にアルバムをリリースしてきたクレイジーケンバンド。
ご存知、“東洋一のサウンドマシーン”横山剣率いるオトナなバンド。
そのサウンドの特徴は、なんといってもジャンルレスな全方位外交(笑)
あらゆるジャンルを呑み込みながら、なおかつポップであるという軸がぶれない。
拘りまくるがゆえ、毎回収められる楽曲は20曲前後という大ヴォリュームになりますが、その全てに意味がある。
イイ曲をめいっぱい詰め込んで、聴く人にできるだけのモノを送り出そうとするサービス精神がグッとくる。
別にコンセプト重視ってわけでもないし、言いたいコトがありすぎて説教くさい(爆)わけでもないけど、アルバム単位で聴いて欲しい作品。全部の曲の流れにちゃんと意味がある気がします。
オトナの余裕が随所に感じられるのがイイんです。
もちろん、青臭い初期衝動アリアリの音を否定はしませんが、夏に聴くにはピッタリのクールサウンドを生み出すのはある程度の年齢を重ねることが大事なのかなと。
今回、アジアンテイストが強めです(韓国のヒット曲のカヴァーも)が、実に気持ち良く聴けるんです。肩の力がイイ感じで抜けてるというか。突き抜けてる感じというか。
個人的に好きな曲は、先行シングル「1107」、全部の楽器が疾走するアッパーファンク「シンガプーラ」、いかにもCKBといった佇まいのクールファンク「Body Talk」、懐かしの歌謡曲テイスト満載の「ヨコスカン・ミラクル」・・・・・
ま、削りどころは無いんですけども(笑)
アルバムタイトルどおりの“極上品質”です。
これだけのメロディやアレンジが浮かんでくるのが、ホントにすごい。
しかも、ただただ魅力的な曲をたくさん発表するんだ、というスタンスにみえるのが魅力。
音楽に、自己満足的な主義主張が透けてみえない上に、楽曲のクオリティが高いのがポップの極みだと思うのです。
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YouTube: クレイジーケンバンド/1107