久しぶりにレヴューを書いてみようと思います。
リリースから1ヶ月経ち、そこそこ聴き込んだので。
まぁ、簡単にですが。
フィロソフィーのダンス
『エクセルシオール』
2019/4/5リリース
Sony Music Entertainment
UXCL-199_200
とりあえずトレーラーで雰囲気をどうぞ。
1枚目、2枚目のアルバムも絶賛レヴューを書きました。この3作目も既発曲の充実っぷりからして間違いない仕上がりだと思っていましたが、予想を遥かに超えて素晴らしい。私が大好きなタイプの楽曲が揃っています。
それは、ファンク・R&B・ソウル・アシッドジャズ・ニュージャックスイング・アーバングルーヴといった自然と身体が動いてしまうグルーヴィ極まりない楽曲群。60年代から現代に至るグルーヴチューンの様々な形が1枚で楽しめる稀有なアルバムであると感じるのです。
今回も全作詞を出かけるのはヤマモトショウ。哲学とアイドルポップの融合という前代未聞のタスクをこなす素晴らしいお仕事。
作曲の大半と全アレンジ(一部共同有り)を担当するのは若き天才:宮野弦士。そのポテンシャルの高さは将来、この国のポップシーンを支える存在になるであろうことが十二分に伺える。
野戸久嗣、日景秀徳、芦沢和則といった作曲家陣もそれぞれの持ち味を遺憾なく発揮していてアルバム全曲全く穴がない。完璧な曲順と相まって名盤の風格さえ漂います。
そして楽曲の充実以上に凄いなと感じたのは4人のヴォーカル。成長の加速が止まらない(特に佐藤まりあ&十束おとは)のだ。それは私が購入したライヴCDを聴いてみればより強く感じられることだろう。
何曲か音源があるので貼り付けておきます。
見てると薄っすら泣きそうになったりします。この多幸感とライヴを心から楽しむメンバーとバンドとオーディエンス。最高だと思います本当に。
もっともっと大きくなるべき存在だと思うのですが、この楽曲のタイプを好むけどまだ聴いてない、知らないという層にどれだけリーチしていけるのか。更に、今までこういった楽曲に惹かれていなかった人々をいかに取り込むのか。
難しいとは思いますが、それを成し遂げてガールズヴォーカルグループを極めて欲しい。心からそう願います。