先週に引き続き、ここ数カ月で買ったCDの一言感想など。
Negicco
「矛盾、はじめました。」
2016/3/29リリース
T-Palette Records
TPRC-0153
おそらく、今現在で最も私の好みに合う楽曲をリリースしてくれるアイドル、Negiccoのニューシングル。タイトルチューンの作詞は土岐麻子(大好き)、作曲はさかいゆう(大好き)というツボの突き方でメロメロです。プロデュースは彼女たちの楽曲をずっと手掛けるconnieさん。アレンジはconnieさんとNEGiBANDの面々となっておりまして、Negiccoの魅力全開のキュートでオシャレなミドルグルーヴ。オトナの魅力も湛えつつ柔らかい可愛らしさも残す絶妙のバランスが最高です。個人的にはmabanuaのドラムとホーンセクションが大好き(特に間奏のサックス)。
カップリングはconnieさんの曲を、これまた大好きな北園みなみがアレンジした可愛過ぎる一曲。１人で作ったと思しきバックトラックは正に北園マジックと呼ぶにふさわしい仕上がり。コレは是非インストも楽しんで頂きたい。彼女たちの“にゃん”にフニャフニャにさせられる事間違いなし（笑）
南波志帆
『meets sparkjoy』
2016/4/6リリース
タワーレコード
SPJR-001
１５歳でリリースしたCDを聴いて以来、その魔法の様な歌声の虜になった南波志帆ちゃんがリリースしたフルアルバム。もう、彼女をアイドルと呼ぶのも違和感が出てきました（笑）なにせ、今作から彼女はレーベルヘッドに就任した訳ですし。その気合いの表れとして、このアルバムにはTHE CHARM PARK・トーレヨハンソン・ブルーペパーズ・吉澤嘉代子・市川和則・tofubeatsといった面々が集い、極上のポップミュージックを奏でてくれています。特に、多くの曲に絡みバンドの中核として活躍するTHE CHARM PARKの存在が大きい。バンドのメンバーには大好きなドラムの神谷洵平くんと鍵盤の植木晴彦くんがいて極上の音を聴かせてくれます。個人的にはオープニングナンバーの「Good Morning Sunshine」冒頭のドラムとエレピの音色でノックアウトされました。めちゃめちゃ気持ち良いアーバンオリエンテッドグルーヴ。ブルーペパーズが書いた「コバルトブルー」のメロディラインも素晴らしいし、１番の歌詞を英語で通した「Coffee Break」もオシャレ。吉澤嘉代子が書いた「おとぎ話のように」の疾走感も心地良い・・・・良い曲が揃ってます。
Hauptharmonie
『bleich』
2016/5/3リリース
箱レコォズ
HAKO-0005
Hauptharmonie
『Abenddaemmerrung』
2016/5/3リリース
箱レコォズ
HAKO-0006
今年の初め頃だったか、ラジオで耳にして驚愕した「シャンパンゴールド・トワイライト・ラグゼ」という曲に衝撃を受けたハウプトハルモニーがミニアルバムを２種類リリースしました。コンセプト違いの青白盤と赤黒盤。
アイドル作品とは思えぬ楽曲とアートワーク、拙い中に潜むヴォーカルの魔力、これだけアイドル楽曲が溢れかえる今の音楽シーンでも類似品を殆ど見ない。すげぇです、コレ。主体としてはクラブ系とかUKロックがベースにありそうで、色んなオマージュネタが頭に浮かぶ気もするんだけど、スカやらスウェディッシュポップやらジャズやらがグチャっと混じり合い結局のところ非常にオンリーワンな所に向かっているという。大好きなつるうちはなちゃんが楽曲提供で絡んでいたりして、なかなか目が離せない感じになってきているのです。ヴォーカルは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、楽曲は文句なしでカッコいい。どっちの盤も好きですが、個人的にはサックスと鍵盤に鳥肌立ちまくった「Kidnapper Blues～人攫いの憂欝～」と、大好きなUNCHAINのギター:佐藤“シュガー”将文が作編曲を手掛けた「ボウ」(ギターと鍵盤がめちゃめちゃカッコいいです)が収録された『Abenddaemmerrung』が推しかな。こーいうのが出てくるからアイドル界隈の楽曲は面白い。毎週変わり映えのしないチャートを眺めていたのでは出会えない世界がこのアルバムにはあります。
今日はこんなところで。また来週にでも続きを書きたいと思います。
