楽しくなければポップスじゃない

スピリチュアルなアーティストが苦手だ。歌詞（説教系とか自分のフィロソフィーを吐露するようなのが特に）に比重がかかってるのが特に。いや、そんな歌詞だったとしても、それ以上にサウンドプロダクションで楽しませてくれれば文句は無いんだけど、得てしてそういうアーティストの「音」はつまらないコトが多い。単調なギターロックだったり、新鮮味のない打ち込みだったり・・・。
今日、テレビでフジファブリックの「陽炎」を聞いた。一曲目が若干苦手な方向へ行ってたので、どうかなぁと思いつつ聴いてみると、これはイイ。フックの効いたサビのメロディと疾走感、なによりもキーボードの音が全体の空気を支配するサウンドメイクが好きだなぁ。好きなアーティスト、嫌いなアーティスト関係無く、イイ曲は欲しくなる。過去に全く響かなかったＤＥＥＮも、最近出た「ＳＴＲＯＮＧ ＳＯＵＬ」は、かなり楽しめたし（サビが、シーナ・イーストンの「モダン・ガール」を彷彿とさせる）なぁ。
兎にも角にも、スローナンバーで歌詞を大切にしました、みたいなのが嫌だ。もっとアッパーでグルーヴを感じる曲が世の中溢れて欲しいもんです。どうも日本人はバラッドにしか「名曲」という冠をつけない様な気がしてならない。そんなウェットなメンタリティが嫌なんだろうなぁ。