2週間のご無沙汰でした。
嵐のニューアルバムのレヴューは、拙ブログとしては異例のPVをいただき本当にありがとうございました。
嵐をきっかけに訪れてくださった方が他の記事にも興味を持っていただけると嬉しいなぁと思いながら、今後ものんびり更新していこうと思います。
さて今回は、そんな嵐やSMAPといったジャニーズポップの楽曲を書かせてみたいポップグルーヴの新鋭について。
Shiggy Jr.
『ALL ABOUT POP』
2016/10/26リリース
ユニバーサルシグマ
UMCK-9866
インディーズの頃から、事ある毎にレヴューを書いているShiggy. Jrが待望のメジャーフルアルバムをリリースしました。
アルバムのタイトル、“ポップでポップなバンド”というキャッチ、江口寿史のジャケット、アレンジに係わるアゲハスプリングスのクリエイター陣、そしてトレーラーをご覧頂ければお解りの通り、ポップの塊の様な渾身の一作。
今までの集大成と今後の期待を予感させる作品に仕上がっています。
「サマータイムラブ」「恋したらベイベー」「GHOST PARTY」「Beautiful Life」という既発の、超キャッチーでフック満載のシングル曲はもちろん素晴らしいのですが、アルバム曲がまたヴァラエティに富んでいて実に楽しい。
ハードなギターリフとモータウンビートに植木晴彦くんの鍵盤が気持ち良い「ホットチリソース」
ヴォーカル:池田智子のキュートヴォイスが艶やかに憂いを湛える松井寛アレンジのグルーヴチューン「I like it」
ポップなシギーだけではない一面を見せるハードなギターロック「dynamite」
軽やかなアコギのカッティングと躍動するホーンのプログラミング、そして何よりも気持ち良すぎるサビメロが堪らない名曲「HOME」
ストリングスとピアノが美しい、アルバム唯一のスロウチューン「手紙」
前向きな気持ちを後押しするパワーポップ「スタート」
シングルのカップリングながらシギー屈指の名曲だと思う「Keep on raining」
フルートが切なさを増幅する松井寛アレンジの絶品セツナグルーヴ「groove tonight」
ライヴで盛り上がること必須のエレクトログルーヴ「LISTEN TO THE MUSIC」のアルバムヴァージョン
どこを切り取っても楽しく心地良いアルバム。グルーヴとポップネスに溢れています。
諸石くんと森くんのグルーヴはますます磨きがかかり、ソングライターの原田茂幸くんのメロディメイカーとしてのポテンシャルは底が知れない。
池田智子ちゃんの声は可愛いだけでない力強さや圧の強さ、憂いや艶まで感じられる様になってきました。
これからがますます楽しみ。そして、しげゆき君はアイドルポップのクリエイターとしても活躍してくれる期待があります。冒頭に書いた様に、ジャニーズ辺りがオファーしてくれないものかと。
追記
11月10日に地元であったShiggy Jr.のライヴに行ってきました。3マンだったので少し時間は短めでしたが、実に楽しくて熱いライヴでした。もっともっと聴いていたかった。ポップでパワフルでグルーヴィ。エンターテイメントはこうでなくちゃと感じる時間だったな~
リズム隊のビートが身体に響く。鍵盤の植木くんが端正に華やかに彩る。しげゆき君のギターのカッティングやリフがグルーヴィに気持ち良く身体を揺らす。そしてヴォーカルのいけもこちゃんの歌がオーディエンスのテンションを上げまくる。キャンディヴォイスなのに響くんだよね、耳にも心にも。
もっともっと大きくなって、今度はワンマンでこちらに来て欲しいなと思うのです。