昨日、山下達郎のコンサートに行ってきました。
生・達郎は昨年のツアーに続いて2回目。相変わらずのクオリティ、というかヴォーカルの凄みは更に増しているんじゃないかと思うくらいでした。いくつか残念に思う事はあったのですが、終わってみれば大満足のライヴでございました。(しかし、開演して2曲目やってる最中に何十人も客入れするのは本当に勘弁して欲しい。大好きな曲が台無しになってた・・・・MCのタイミングまで外で待たせてろよと怒りすら沸いた)
という訳で達郎御大を枕に使いつつ本日のおススメ盤。
the bandapart
『Memories to Go』
2017/7/19リリース
asian gothic label
asg-037
山下達郎のゴージャスなコンサートも楽しいですが、バンアパの様なシンプルな編成でグルーヴを感じられるバンドのライヴは本当にテンション上がります。彼らのファンではない私ですが、2回ほどライヴに行って曲を良く知らなくても身体が楽しんでいるのがわかる演奏に感嘆したのを思い出します。
という訳で、彼らの音源を数枚しか持っていない私ですが、今回のアルバムの感想を少し。
数少ないライヴ経験や聴いたCDから考察しても、彼らを知らない層に最も受け入れられる作品なのではないかと思います。とりあえずパッと聴きキャッチーですし気持ち良い曲が多い。
じっくり聴けばものすごくテクニカルな事をやってるのが解るだろうけど、それを感じさせないベテランの技といいますか・・・・素晴らしいです。
ファンではない私は、アルバムリリースの話を聞いても「とりあえず音聴いてからだな」と思っていました。
そしてリリース日に試聴機で曲を聴いた瞬間にCDをレジに運んでいました(笑)
その曲がコチラです。
これ聴いてしばらくは仕事中でも風呂入っててもグルグル頭の中をメロディが渦巻いてました。恐るべき中毒性。
この曲は日本語詞ですが、このアルバムは英語詞と日本語詞の曲が一緒に収められているのですが、そのバランスが程よくて尚且つサウンドやメロディの魅力と相まって非常にフックが強い名盤になっていると思います。
個人的には各人の楽器プレイが魅力的過ぎる。特にベースの原さん。(失礼ながら)見た目からは想像し難い繊細でメロディアスなベースラインが実にグルーヴィ。川崎くんのアタックの強いギターも実に印象的です。
'80~'90年代のフュージョンやシティポップのテイストやブラコン風味、ポストロックやハードロックなど色んなファクターが混じり合ってて、抑揚が効いているのにバンアパとして一本芯の通った、軸がぶれないアルバムに仕上がっていると感じました。
とりあえず身体が自然に揺れる心地よさがあります。聴いてて気持ち良くて幸せな気分になります。
ファンではない私がこれだけ虜になるアルバムです。聴いていただければ心に響く方が必ずいるはずだと確信できるアルバムなので、是非聴いてみてくださいませ。