ファーストマキシ「The Roots」で、スティーヴィー・ワンダーやスティングのカヴァーを披露。
私の度肝を抜いた“北海道の至宝”福原美穂のミニアルバム。
今回は5曲中4曲がオリジナルです。
サウンドプロデュースは、元PARADISE LOSTのシライシ紗トリ。これが素晴らしいお仕事で(笑)
彼女の、大地の様に力強いボトムと粘るグルーヴを生かしたサウンドプロダクションに脱帽です。
まず、1曲目のリードトラック「恋はリズム-Believe My Way-」を聴いて“ブッ飛んだ”のだ。
太いボトムから突き抜けるファルセットまで、表情豊かに駆け回るヴォーカル。印象的なフックが満載のメロディと、全編を貫く気持ち良過ぎるグルーヴ。
「まだ、こんなイイ曲が生まれてくるんだぁ・・」って感激した(笑)
曲単位で今年のベストを作るとしたら、必ず選ぶ1曲。
2曲目は「KISS THE SKY」作曲とベースは、多分(笑)“100S”の山口寛雄さんですかね。サビのパンチが効いたコブシ回しが印象的。控えめなグルーヴとコンテンポラリーソウル的サウンドメイクのミドルチューン。ヴァースの抑え目なヴォーカルがクールです。
3曲目の「Release」の作曲の“Shunsuke Watanabe”ってCafelonの渡辺シュンスケさんですかねぇ。福原美穂のヴォーカルの、スケール感とソウルが溢れるミドルスロウ。ラスト1分のフェイクスキャットが堪らないです。
4曲目「Hard to handle」は、ブラッククロウズもカヴァーしているオーティス・レディングのファンキーソウル。シンプルなリフの中に唸るフェイクと、計算されたブレイクがメチャメチャかっこいい。彼女のブラックフィーリングが良く分かる1曲。
5曲目の「絶え間なく」は、切ないバラッド。曲調や突き抜けるファルセットが“ミニー・リパートン”を彷彿とさせる。彼女のポテンシャルの高さが良~く解ります。
5曲ともホントにイイ仕上がりで、コレはもっともっと沢山の人に聴いて貰いたい1枚。“北海道の至宝”で終わらせておくのは、実に勿体無いと思うのです(笑)