で、金曜に恒例のCD漁りに行った。買ったのは、モダーン今夜『青空とマント』,フレックスライフ『メロウグルーヴ』,木村カエラ『KAELA』,信近エリ「Lights」の4点。フレックスライフもカエラちゃんも良かったのだが、とりあえず後日書くとして、今日はモダーン今夜である。
前作『赤い夜の足音』と出会ったのはbounceの記事に惹かれてのことだった。聴いて思った。こんだけ色んなファクターを詰め込み、こんだけの多人数で演って、何だ?この一体感は、と。演奏者のプレイに歌心がある。ヴォーカルのマキさんの声に暖かさが溢れている。曲調は派手なのから妖しいのまで様々だが、ヴォーカルの世界が“芯”を通している、そんな印象を持った。
久々のリリース情報を知り、楽しみにしていた。「今回も素晴らしいに違いない」と思っていたが、前作があまりにも良かった場合、期待しすぎて“?”って経験が無くも無いので、一抹の不安も抱えつつ。
それがまぁどうだろう。一聴して不安は消し飛んだ。バンドのアンサンブルは前作以上にダイナミズムに溢れ、何よりもマキさんのヴォーカルの表現力が凄いことになってる。たまに、メチャクチャにスキルがあるのに歌として魅力の無いヴォーカルというのがあるけど、マキさんの“歌”は対極にあって聴いてると彼女の世界に引き込まれる魔力を感じるヴォーカルなのだ。
ジャズ,ボサ,カリプソ,レゲ,歌謡曲,ラテン,色んな要素が混じりあって、モダーン今夜の“音”が確立しているのだ。下手をすれば全てのジャンルのファンからソッポをむかれる中途半端なモノになりかねない、と思うのだが、彼らの音楽は逆に、それぞれのジャンルへの興味を喚起する呼び水になる可能性が高い。これは、凄いコトだと思ってる。彼らの音楽が「音を楽しむ」ことのできるファンを増やしてくれるのだから。
サビの疾走感と間奏のヴァイオリンにノックアウトされた「名犬ジョディ」,Jazzyな曲調とオトナな歌詞が文字通りモダーンな「あのフレーズ」,何故だか解らないが聴いてると「蘇州夜曲」を思い出してしまう「海の底」,ラテンのリズムが身体を揺さぶる「サンポポ」,レゲがそんなに好きではない私が思わず顔をほころばせてしまうほど魅力的なフレーズ連発の「もぐら」と、まあイイ曲がいっぱい詰まった7曲入りミニアルバム。もっともっと沢山の人に聴いて、楽しんで欲しい作品であります。
モダーン今夜オフィシャルサイト
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