ラーメンの湯気で窓ガラスが曇っている。ガラス越しの白の風景に黒い影がひょこひょこ。  波照間さんの...

今日も不味いラーメン食いに来たぞ。和田さんの席は、いつもカウンターの一番奥。古いスポー...

​第三話 ​窓ガラスの曇りがとれて、道路の緑もみえるようになってきた。陽が少し陰って、赤味がでてきたら小さなお客さんがやってくる時間になったようだ。さや香ちゃんは、土曜の夕方の常...

第四話 軽トラックが店の前に停まった。荷台からいつものように段ボール箱を抱えながら、長...

第五話は火星人が温泉に行くという話。 新浦澤急行電気鐵道奇譚第五話

昼時になって風が強くなってきた。坂の途中にある店の前は風の通り道。風のピューという音と一緒に坂の上から吉永さんがおりてきた。花園町で先代から50年以上写真スタジオを続けてきている人...

坂を降りてくるユニフォーム姿はタクシー運転手の田原さんだ。冬は店の前は車が通れないので...