馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌12.11ママカリ

あぜ道を帰った
夕日と狼狽
やきもき、を見ながら
ぼーっと
類義語を歩いているとき
とつぜん
サカナの腹のようにあわてて
取りだされた内部が
光って
日が沈んだ
山の刃、見える?
ママカリの昆布しめみたい
腹へった
そうじゃな、が数回まばたき
胴体を手さきして
もつれた思考に
粗塩まぶし
昆布でしめる
ママカリの酢漬けって
どこがおいしん?
漬かりすぎは、だめ。
刃がいっそう光る
ナマがええ。
そうじゃな、が空足を踏む
薄いけれど鮮やかで
ちょっとブルー
日の終わりが
ママカリ色になった


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