馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

こっとうタヌ記07.14古伊万里双鳥6寸皿

すっきりした図柄である。

余白が多いので料理を乗せやすい。

とくに縁の、青と白の割合が絶妙。

二羽の鳥の仲睦まじそうな表情も落ち着く。

初期伊万里といいたいところだが……中期とみている。

初期伊万里は1616(元和2)年から寛永頃1650年代頃まで。

たったの30年少々、現存しているものは希少だ。

文禄、慶長の役で連行された朝鮮の陶工たちが伝えた磁器制作技術に

明末古染付を合体させた不安定な時期。

この皿の図柄も御須の発色も初期伊万里的だが、

高台が三つ点である。

朝鮮・中国から来た技術が少し落ち着いた中期である。

その落ち着きが、またこの皿の魅力となっている。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「骨董」カテゴリーもっと見る