馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌12.20いま世界はうなだれている㉒あったかい、なっ。

ここまできたらもうヤギの温泉
「源泉かけ流し」かんばんの
うすい字体が
すねている

(そう見えてもそうじゃない

かまってもらいたいからそうしているだけ)

たのしみだなこのストーリーがロバにのり
濃いすぎる山のぼり
硫黄の溜まり湯で
雲たち
ナットク。に、うすくなびいている

鳥も落ちた

(ふいに腑に堕ちるところまできて引き出しにかくしてある人生の、
やっと。)

やっと、だね。苦労したよ
ここまで
なかみはなんにもない
そこが、すごい。
のろい抽象を
猛スピードで駆けぬける

(いいわけはいくらでもあるけどじつはそうしたいからそうしているだけ)

露天風呂からでてきた天使たちがごろ寝

そして山の人
手のひらは広くて優しいな
あったかい、な
なっ、
初雪、降った、なぁっ。

(だいじょうぶかなさんべ山のヤギたち)

そのときは、そのときで(北風でも。
サイコーじゃな
そして、今このときも(豪雪でも。
ぬくぬく
ひょうっとするとみすぼらしいかも、でも、やっぱり

みんなでつくる

次の世界もあったかい、なっ。

(つづく)


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