馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌07.06製本所

十九才のとき
奥さんに
ドキドキさせられながら
ここでバイトした
本をつくる
主人は、
もういしまへん。
ゆるいことば
にハッとさせられる
今になって
なして、そげんこと。
そこでいったん涸れていた
涙のつぶが
記憶の斜面をこぼれ落ちる
鼻先まで
ゆるしとぉくれやす。
それをちゃんと
唇でつかまえていたいのに
ことばは逃げる
沈黙のうえを
ゆっくりと
しかし確かな足どりで


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