「乙女の友」という《どんな暮らしのなかでも日々を愛で、
大事な家族や友人たちと心愉しく過ごす術》を読者に届ける、
少女のための美しい雑誌の編集者になった17歳の少女、ハツ。
卒寿を越えたハツの元へ70年以上の時を越えて届いた
暗号で書かれたラブレター…。
フィクションではあるけれど、
「少女の友」(1908-1955年)がモデルのようです。
中原淳一の絵を頭に浮かべながら読みました。
母が1冊だけ購入していて、子どもの頃
付録の本を見せてもらったことがあります。
ちいさな正方形で、背表紙があり
赤い布張りの愛らしい無地の本で
バンビが金押しされていた、それは
母が中学校を卒業するときのサイン帳でした。
思わぬところで少女の母と出逢い、
ワクワクした記憶があります。