「やわらかい砂のうえ」とは
心もとない気持ちを表した言葉です
24歳独身の女性が主人公
税理士事務所で補助の仕事の他
ひょんなことから
オーダードレスを作る会社で
お手伝いをすることになるのですが…
この主人公が めんどくさい性格で
読んでいて嫌になり
途中で読むのをやめようかと思いつつ
好きな作家さんの小説なので読み続けました
主人公には
「めんどくさくない子って要するに
扱いやすい子ってことやからね」
扱いやすい子になる必要ないって、と
断言してくれる友人ができて
物語の終盤では
鳥取砂丘を歩きながら
主人公はこんなことを思っています
人はひとりでは生きていけない、
なんて言うけど、
誰かと手を繋いでいたら
転んでしまう時だってあるんだと知った。
ためらいなく繋いだ手を離せるように、
隣を歩いている人を信じる。
自分の足でしっかり立つ。
そのことを、忘れないでいよう。
この文章を目にして
ああ読み続けてよかったと思いました