TOP画像は以下のサイトの素材で作成した。↓
運送業界で10年以上メシを食ってきて思うこと
今日は一部のインターネットの書き込みで
「 底辺の仕事 」だと揶揄されているトラック業界で
10年以上、飯を食ってきたこの私めが実体験として
感じていることを打ち( 書き )綴って参ろうかと思う。
まず、私め自身が率直に感じている感想としては、
トラックの運転手を真面目にコツコツと一生涯、働き続けても
「 人生での成功は無い 」と言うのが確信として有る。(*_*)
これがン10年も前なら、まだ今ほど多くの参入業者で競争が
激化していない状況で有ったので法的な規制も緩く、
そこそこの高い運賃が取れていたのだ♪
従って、聞いた話しでは「 一発屋 」なる運転手なんかも
昔は居たらしく、1流企業並みの高給取りなドライバーが
バンバン家を建てていたらしいが、今は難しいだろう。↓
トラックドライバーの証言 ーこのままでは物流が止まってしまうー
今では大型の長距離運転手でも手取りが
25万円程度のドライバーさんも、いらっしゃるが
荷主さんからの預かりものである荷物を
誤って破損したら100%では無いものの、
当然、弁済の責任は発生する。
コレは、もしあなたがトラック運転手として
会社に雇用されようが、トラックを買って持ち込みと言う形で
独立してやっても、ハッキリ言って変わらない。
しかしながら、幸運にも私めが勤務している会社は
大手の住宅メーカーと提携している元請け企業なので、
まだ恵まれた環境の中で仕事が出来ているのでは無かろうか。
とは言え、やはり乗っている車種が「 小型 」で
配送地域も関東1円の「 地場 」となれば、
そんな高給を取れるわけでもなく、何年つとめても、
どう転んでも、年収500万円を越える事は無いのだ!!
あなたも知っているような最大手の運送会社で
宅配便でもやれば、もっと収入が上がるのかも知れないが
実質的に弊社では昇給制度は無いので、
乗る車種と部門と仕事量が同じなら、
見習い期間を終えた入社3ヶ月の新人も、
20年勤めたベテランも基本的な給与は同じで有る。
であるから、どうしても「 トラック運転手として 」
ステップアップしたいのであれば、
大型の長距離などに乗り換えるなどして、
あなたの体と時間と労力を「 切り売り 」することでしか
大幅な収入アップは見込めない!
これが「 運送業界の実体であり現実 」では無かろうか。
ちなみな「 転職 」と言う方法でステップアップを狙っても、
給与体系は、どこの会社も大体一緒であるから同じ労働力で、
そんなに大きく高待遇な会社などは基本的には、ない。
いや、確かに高収入を取れる会社も実際に有るし、
実際に勤めていたことも有るのだが、仕事内容は
ヤ~ッパリそれなりにキツかった!!(*_*)
平成28年4月~6月のトラック業界の判断指数は▲40.7
公益社団法人、全日本トラック協会のレポートに拠ると
平成28年4月~6月期の「 トラック運送業界の景況感 」は
前回の調査よりも9.8ポイント悪化している。
理由は非製造業の伸び悩みや、外国人旅行者の減少に拠る
国内需要の悪化、中国経済の失速、6月からの
円高に拠る輸出産業のマイナスなどが影響している。
http://bit.ly/2duKwTd
まぁ、これは3ヶ月間の景況感の指数だが、
次回の予想値は▲44.4と、もっと悪化しているが
好転の兆しは有るのだろうか?
ちなみに不肖この私めは経済学者でも
評論家でも無いから、先のことは分からない( 笑 )
トラック輸送は“経済の血液”であるから止まれば!?
この記事の冒頭部分でネット上の書き込みで
「 トラック運転手は底辺の仕事 」だと揶揄される事が有ると綴った。
その理由としては、いくらでも代わりが利く誰でも出来る
「 ルーチィンワーク 」で有ることだったり、
低学歴者が多く集まる低賃金な職種だとかいう事から
( 私め自身がモロに該当するwww )一部の方々は、そのような
「 偏見の目 」で見る向きが有るのかも知れない。(*_*)
私め自身がトラック運転手で有りながらも、
モノの見方は十人十色、人それぞれなので
その事に関してはトヤカク言うつもりは毛頭ない。
自分が汗水垂らして働いている職業を、けなされるのは
気分の良いものではないが、かと言って
「 この様に感じろ 」と言う価値観を押し付けることは
出来ないからだ。
しかしここで一つ、よーく考えて頂きたいことが有る。
あなたが食べている食材は誰が運んでいるのか
例えばあなたが、今日どこかで食べ物をコンビニやスーパーで
買うにせよ、どこかのレストランやファーストフード店で
舌鼓を打つにせよ、その食料は「 誰が何処から運んできたものなのか 」
と言う事を改めて考えて頂きたいのである。
まさか店員が昔の籠屋の様に食材を「 エッホ!エッホ! 」と
走りながら運んできたわけでも有るまいに。(^_^;)↓
「もしもトラックが止まったら」コンビニ編
『 トラックは“国の血液”あなたの暮らしと経済を支えるライフライン( 命綱 )」
だと言われる所以は正に、ココに有るのだ。
ちなみに私めが運搬している貨物は食料ではなく「 住宅部材 」が主だが、
自分の仕事には全く恥ずること無く誇りを持って勤しんでいる。^^
規制緩和で市場競争が激化したトラック運送業
今現在の運送事業者数は2009年の約63,000社から、
ほぼ横ばい状態で今日まで来ている。
これは1990年( 平成2年 )12月に施行された
貨物自動車運送事業法( 物流二法 )に拠る
「 規制緩和 」が行われた当時の4万社と比べて、
実に1.5倍もの増加で事業者がひしめき合っている現状で
価格面などの競争は激化している。
これに伴い、当然の事ながら市場競争に拠る運賃の
「 低価格化 」は進み、運送会社は利益の確保に
汲々とせざるを得ない厳しい状況が続いている。
そもそも運送業界の市場規模は4年前の統計で
15兆円前後だと言われているが、実際の利益率は4%程度との事。
これは、ほぼ同規模の損保アパレルIT業界の7%と言われる
利益率の半分にも満たない。
これに追い打ちを掛けるように燃料費の高騰、
荷主からの運賃の値下げ要求、などが来た日には
運送会社は青息吐息も良いところである。
トラック運転手の高齢化
さらには、これとは別に「 運転手の高齢化 」と言う問題も
決して無視できない。
トラック業界のドライバーに若年層が数年前の調査から減少している、
とのデータも出ているが、これは私め自身が現場で働いていて本当に、そう思う。
普通に、60代~70代の、おじいちゃんがシート掛けをしているのだから。
まぁ、いずれにしても体に無理をせずに、いつまでも元気に働くことは
私め自身は素晴らしい事だとは思うが、ムリは辞めて貰いたいものである。^^
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