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トランプ新大統領就任でTPPから離脱したアメリカ

2017年01月21日 21時43分45秒 | アメリカ合衆国大統領

 

貧困労働者階級の救世主になるか

 2017年1月20日( 日本時間AM:2時頃 )共和党の
「 ドナルド・ジョン・トランプ 」氏( DonaldJohnTrump 70歳 )
が、就任式で宣言しアメリカ合衆国の第45代大統領に就いた

これで、世界の大国アメリカは大きな変革を成し得る事に
なるのだろうか?

トランプ氏が第45代大統領に 米大統領就任式(17/01/21)

 もともとドナルド・トランプ大統領は昨年の選挙の時から、
低所得に喘ぐ労働者階級を救済する政策を大上段に掲げ
選挙票を獲得して見事な当選を果たされた経緯がある。

特にペンシルバニア州やオハイオ州での有効票の獲得が
逆転勝利の要因だとされるが、この地域は鉄鋼や重工業
などの産業で繁栄した接戦州だった。

しかしながらに、アメリカ国民の所得格差は1970年代と比べると
広がる一方である。

上位1%の人が占める所得の割合は全体の7%だったが
現在は上位1%の富裕層が全体の20%の所得を
独占している現実がある。

 昨年の選挙終了後に私めはWordPressで
記事を、したためている。↓

http://bit.ly/2eYUiKY

公約通りTPPから撤退した米国

 ( 以下引用 )↓

“「 環太平洋連携協定( TPP )から撤退し
いかなる新たな貿易協定も米労働者の利益に
確実にかなうようにすることから
大統領の戦略を始め、
北米自由貿易協定( NAFTA )の
再交渉にコミットする 」”

( 引用ココまで )↑

 これは、TOP画像に挿し込んだテキストにも示した様に
大統領就任の演説で話した内容通りの成り行きである。

なぜ、「 TPP( 環太平洋戦略的経済連携協定 )」から
即座に撤退する方針を趣旨貫徹したのか。

答えはカンタンでアメリカ合衆国の
権益 」を守ろためには、こうすることが最善だと
トランプ大統領が判断したためである。

 そもそもTPP(TransPacificPartnership )
とは何なのか?という話からさせて頂かねば
ならないが、正直私めも今日ググる
( Google検索のこと )までは
なんかこれをやられると日本の農家の方々が困るみたい
だという認識しか無かったのである!

TPPとNAFTAっていったい何ぞや?

 まずは「 TPP 」であるが、ザックリ言うと
TPP加盟国で設定している"関税”を無くして
貿易を自由化することで、お互いに経済発展を目指そうよ♪

という取り決め。

関税 」とは自国の産業の利益を守るために
外国からの輸入品に税金を掛けて
簡単に輸入品が売れる独占状態を作らない様に
する仕組みの事。

 特に日本はこの関税を、こと農産物には
高めに設定しており、
米が778%小麦252%バター360%などの
税率で値段が何倍にも跳ね上がる。

 であるからして、もしこれらの関税が
全て撤廃されたとなれば当然今までの
均衛 」は崩れ、安い外国の輸入農産物が
バカ売れし、価格の高い国産品は
壊滅的な打撃を受ける事になるので、
農家の方々は猛反対していると言う訳だ。

 そこで日本政府は国内の農産業を守るために
「 米・砂糖・牛豚肉・小麦・乳製品 」は特別品目として
輸入品の関税を撤廃しない方向で
2013年のアベノミクス政策の一環と位置づけた上で
TPPに参加している。

 しかし、日本のこの様な特別枠などの設定で
アメリカとの調整が難航し、それでも2年掛けて
2015年の10月に参加加盟国12の間で
TPPの大筋合意に漕ぎ着けた経緯がある。

Japanese Peasants.JPG
By 小学館 - 『日本歴史館』(小学館), Public Domain, Link

であるから、アメリカ側にもTPPを撤退しないことにはトランプ氏が
錦の御旗 」に掲げる経済的弱者を救う
保護主義政策 」が取れずに、国内の産業が
活性化させることが出来ない。

 従って、トランプ新大統領を支持してくれた
国民を裏切る形にも為りかねないので
TPPの脱退を表明されたのであろう。

 

 別にTPPの制度をディスるつもりは毛頭ないが、
どう考えても日本でも自動車などの輸出産業品には
優遇されても農産物などの輸入頼りの品目は、
どうしたって損失を被る仕組みになっているのは
小学生でも分かる話しで有るから、この辺りを
アメリカ側も忌避したのではなかろうか。

 12ヶ国で最終合意に達した時も、当然日本側の主張が
全て通るはずもなく、妥協した部分も多い。

 それではトランプ新大統領が再交渉すると主張されている
NAFTA( 北米自由貿易協定 」とは何なのか。

これもザックリと説明すると、アメリカ合衆国、メキシコ、カナダの
3ヶ国間で交わされた自由貿易協定のことで、
カナダとメキシコがアメリカの労働者への公正な取り決めに
反するのであれば、NAFTAからも「 離脱 」する、と言う方針を
明らかにされている。

 これは、自動車メーカーのGM( ゼネラル・モーターズ )などの
多国籍企業が人件費の高いアメリカ国内で自動車の工場生産を
するよりも、このNAFTAに倣って人件費の安いメキシコの工場で
生産してアメリカに輸入した方が、ハッキリ言って儲かる。

が、しかしアメリカ側からすると雇用の機会も利益もメキシコ国に
奪われて、アメリカ経済の損失になると嘆いているのである。

 コレを日本国内に置き換えて分かりやすく言うなれば
タバコは、お住いの県で買いましょう 」と言う事になろう。
( 言わずもがな、たばこ税が税収になるから )

トランプ大統領は正義の見方になれるのか?

 しかし、私めが個人的にトランプ新大統領を評価する時に
今の所は彼の行動が選挙時と打って変わらぬ
「 ピシッ! 」とした1本筋が通っていると見て良いのでは無かろうか。

それが、「 経済的弱者を救済し、低所得者層に救いの手を
差し伸べるアンパンマン 」たるトランプ大統領の政治姿勢でもある。

 果たしてこの後も終始一貫して、強気を挫き弱気を助ける
アメリカ合衆国の「 水戸黄門 」に、なれるのであろうか?

ドナルド・トランプ大統領の政局を静かに見守って参りたい。^^



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