近所に、ひょんなことからお友達になった92歳のおじいちゃんがいます。
とってもダンディーで、頭も冴えてて、話が上手な、魅力的なおじいちゃんです。
奥様を数年前に亡くされ、今は一人暮らし
お花見にでも連れ出してあげようかと思ったのですが、
時間があまりなかったので、おじいちゃんの家でお弁当を食べることに
おじいちゃん、入れ歯なんですが、たいていの物は普通に食べられます。
しかもパクパクどんどん食べます
老人食みたいなお料理は好きではないみたいなので、ごく普通のお弁当にしました。
92歳になっても、何でもおいしく食べられるなんて、いいなぁ。
長い人生で大病もたくさん経験されていて、健康そのものというわけではないらしいですが、
心が元気だと、食べ物もおいしいのかもしれません
今日は中学生の娘と一緒に行ったのですが、お弁当を食べながら、戦争の時の話やら、
93年間生きてきた間の数々の事件の話に、二人とも釘付け
若い頃は、建築家として活躍していたそうです。
失敗談や、うまくいった時の達成感なども、いつも臨場感たっぷりに話してくれます。
海外生活が長かったので、英単語が普通に会話の中に入ってきて
解説を求めないとならない時もあります
今日は、戦争中に鉄が足りなくて、木造で飛行機の格納庫を作らなければならず、
木造という弱い構造にもかかわらず、大きな屋根の真ん中に柱を作れないために、どのように工夫したかを、図に書いて説明してくれました。
戦争中は、気の進まないイヤな仕事もやらざるを得なかったようです。
何が起きても「そんなの大したことじゃないよ」と笑顔でかわしてしまうのは、
悲惨な経験をたくさんしてきたからかな。
「私はもう長くはないから・・」とか絶対に言わないんです。
あと10年ぐらいしたら、これをしようとか、目をキラキラさせて言ったりするんです
自分はそんなふうに年をとれるかなぁ。
中学生の女の子に、「あー楽しかった。また会いたい。」って言わせるような
おばあちゃんになりたいものです