小千谷から(Ojiya kara)

新潟県中越大震災の、とある被災者からのメッセージ
(リンクはご自由にどうぞ。ただし転載はご遠慮ください。)

中越沖地震から1年

2008年07月17日 11時07分31秒 | 新潟県中越大震災・地震
昨夜午後8時すぎ。
ポスッポスッという音が網戸の向こうで響いた。
柏崎の追悼花火だね。
小千谷でも聞こえたよ。

新潟県中越沖地震から1年。
2004年の新潟県中越大震災から3年も経っていないのに、同じ新潟県中越地方でのまさかの震度6。

1年経って痛感するのは、未曾有といわれるほどの自然災害が多すぎて、過去の自然災害はすぐに風化してしまうんだということ。
新潟県ではローカル新聞でもテレビのローカルニュースでも中越沖のことをとりあげてはいるんだけど、それにしても報道が少ないなぁと感じる。
まだ1年前のことなのに・・・。

これから近い将来起こるであろう自然災害も同様に風化が早くなるだろう。
私たちに降りかかった「新潟県中越大震災」が1-2週間前に巻き起こした「台風21号」「23号」を打ち消してしまったように。

エグい話だけど、センセーショナルだとセンセーショナルなほど義援金は集まる。
しかしここ数年、これだけ自然災害が起こる世界だと、義援金だって「また災害?」というような馴れ合いの風潮が蔓延し集まり

づらくなってくる。
そこで、感動的秘話だとか、注目できる人物(動物)、絵になるものをマスコミは求める。
同じ被災したものとしてはそういうものに対して「ケッ」としらけてしまうんだけど、でもそういうインパクトがないと、哀しいかな、風化は早く、また残された風評被害には悩まされ続ける。

被災地以外の人にしてみれば
「テレビで繰り返し流れていた映像がいちばん印象深」く
「テレビで流れなくなったし被災地ももう落ち着いたんでしょ?」
と思っている人が大半なのだろうなぁ と感じた一日だった。

そんな柏崎にこのあいだ家族で遊びに行った。
おかずを釣りに。
坊主だったから 「むしろマーイ」だったのだけど。




「おいらは獲物ゲットしたぜ。」とばかりに海鳥があたしに見せびらかしにきた。
近くに行っても逃げないんだよ。
キーーッ感じわる~ッ(笑)




そちらは釣れてますかーーっ?
お互い油が高くて大変ですよね~。





釣りのあと、子どもたちが海岸に行きたがったので足だけピチャピチャして帰りました。

う~今度こそ~~ッ!


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4 コメント

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温度差 (おぢやのおやぢママ)
2008-09-14 00:16:54
■やぶっちさん
レスいまさらですが・・。

震災時にマスコミから取材を受けた方から、「どんな記事(VTR)になってるのかをチェックしたら思ってることと全然違うので腹が立った。」という話をよく聞きました。
内容が薄いだけならまだしも、被災者が不愉快になるような取材が多くて辟易しますよね。
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災害報道 (やぶっち)
2008-07-30 23:30:41
 みんなに見せてほしいものと、みんなが見たいものとは少し違うんだなあということは、以前から知っていた。
 それに加えて、報道(特にTV)がオンエアしたいものは、そのどちらとも違うんだということを災害の度に感じてしまいますね。 
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災害報道 (おぢやのおやぢママ)
2008-07-21 03:11:10
■かんこさん
放置してすみませんでした。

栃尾にシールを売りに行ったときに
地元のおばあさんに「義援金もらいたいのはこっちのほうだよ!」といわれました。
ハッキリと口に出していわれたので傷つきました。

また十日町の震災記録集を見ましたが、災害報道過疎について不満をもらす人の声がありました。
(長野方面から来たマスコミは目の前で炊き出しの準備をはじめている自分たちには目もくれず、危険をかえりみずにR117を北上していったと。)

「山古志ばっかり・・」と思っていたけど、「小千谷はまだいいよね?」といわれたら、またそれはそれで傷ついてしまって・・・。

スポットが当たるところと当たらないところの格差が大きすぎて、災害報道ってむずかしいものだなあと思いました。
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忘却は罪なり (かんこ)
2008-07-17 22:56:05
こんばんは。
 本当に、ニュースの熱の冷め方の速さを感じます。東京にいると、東京電力の柏崎刈羽原発のCMぐらいしかあの地震を連想させません。画にならないものは、もう報道する価値がないのでしょうか…。
 報道されなくなると、当事者以外には「過去のこと」になってしまうのですよね。

 中越大震災のときも山古志の全村避難がやたらとクローズアップされてしまい、震災1年目に山古志に入るツアーに同行取材した際、お客様に「小千谷はあまり被害がなくてよかったわね~」と言われ、あ然としました。比較的報道され続けた中越ですら、首都圏の人(それもわざわざ1周年の山古志に入ろうとする人)にとっては過去の他人事なんだなぁと、仕事中に深く傷ついてしまいました。

 せめて、忘れないでいてくれることだけでも勇気付けられるのですけれどね…。
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