ユーザごとの容量制限なし、を売りにしてきたのですが、さすがにディスクの空き容量が厳しくなり、ユーザーからもFTPに失敗するという連絡をいただくことがありました。
サーバー自体はFedoraCoreのRAID1構成なので、今までディスクの交換→リビルド(再構築)は、何回か行ったことがあるのですが、いずれも同容量のディスクへの交換でした。
今回はディスクの容量を大きくしたいので、2台のディスクを順番に交換して、その後にRAIDアレイとシステムファイルの拡大を行う必要があり、初めての作業となります。(8月中旬作業完)
今後のどらともの覚書として、作業概略を残しておきます。
今回500GB→1TBのHDDへ交換する事にしました。本来なら同じ型番のHDDを使用するのが一番よいのですが、時間がなくて間に合わず、同じシリンダー数のHDDを使うことにしました。→後日、HDDを入手できましたので、交換しました(最後に追記)
HDD1(sda)とHDD2(sdb)の2台HDDのRAID1構成です。RAIDはmd0(sda1、sdb1)・・・boot、md1(sda2,sdb2)・・・swap、md2(sda3,sdb3)・・・dataとなっています。
まず、HDD2(sdb)を取り外す作業を行います。
sdbのmd0,md1,md2をfail状態に設定します。
fail状態にしたHDDをRAIDアレイから取り除きます。
(sdbのmd0,md1,md2をRAIDアレイから取り除きます。)
cat /proc/mdstat sdbが取り外されていることを確認します。
サーバーの電源を落として、HDD2(sdb)を交換します。今回は1TBのディスクを取り付けました。
サーバーの電源を入れます。もし起動しない場合は、BIOSで起動HDDの順番を変更します。
HDD2(sdb)のパーティションを作成(sdb1,sdb2,sdb3)を作成します。
この際にsdb3は、最終シリンダー番号を入力します。
HDD2(md0(sdb1),md1(sdb2),md3(sdb3))をRAIDアレイに追加します。
追加すると、再構築(リビルド)が走ります。だいだい100分程度かかりました。
リビルドが完了したら、HDD2にブートローダーをインストールします。
ここまでが一区切りで、同様のことをHDD1についても行います。
ここまでで、HDDは2つとも1TBへ交換できました。しかしRAIDアレイとファイルシステムは、まだ500GBのままなので、RAIDアレイの拡大とファイルシステムの拡大を行います。
この作業が今回初めてだったのですが、なんとか完了。ファイルシステムの拡大後は、Resyncが実行されました。
これで、HDD1とHDD2のRAID1(1TB)になり、暫くは空き容量の心配がなくなりました。
p.s.HDD2と同型番のディスクを入手できましたので、後日HDD1を交換しました。
この際は、同容量のディスクの交換でしたので、従来のディスクの交換作業でした。
1TBのリビルドは、3時間半かかりました。
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