〈第6章〉 ナンセンスギャグからシュールへ…。赤塚ギャグの極限とも言えるアナーキーワールドを展開。暴走するギャグパワー。『レッツラゴン』『少年フライデー』『のらガキ』『オッチャン』『ワルワルワールド』ほか…。
ゴンvs.親父の熾烈な対立 凶暴ネコ・イラ公の大爆発! 家族解体のホームコメディー
デカダンとパンキッシュな感性の噴出 土着発想を突き破るギャグ漫画の新潮流
『レッツラゴン』ワールドにおける頽廃と点景 フリーキーな準レギュラーの充実
精神崩壊を思わせる紙一重のエンターテイメント 一気呵成のノリだけで迫るギャグの急進性
「少年サンデー」最後の連載作品 自由度を高めたシュール&ナンセンス『ギャグありき』
日本版「MAD」を標榜したパロディー・サタイア誌 「まんが№1」の創刊
カルト的絶賛を受けた異色プログラム『私のつくった番組 マイテレビジョン』「赤塚不二夫の激情№1」
その他の赤塚不二夫責任編集によるギャグ・マガジン「ギャグマン」「ギャグ・アクション」
『ウンコールワット』『ガキトピア』ギャグ漫画の登竜門・赤塚賞設立とジャンプ愛読者賞
経理担当による巨額の横領事件 週刊誌五本、月刊誌七本の超大量生産時代
『ギャグギゲギョ』 ブラックユーモアとセンス・オブ・ワンダーの分水嶺を境とした異端の一作
赤塚版『キングコング』 獣性を全身で体現したプリミティブな躍動と生命感『コングおやじ』
カオスとファンシーが一体化した超大作パニック・ギャグ『アニマル大戦』
赤塚漫画史上、究極のインモラリティーを発動した『ワルワルワールド』
『荷車権太郎』『いじわる爺さん』レイト'70 青年向け赤塚ワールド
〈第7章〉 社会世相を鋭くえぐったアクチュアルな赤塚ギャグの集大成…。笑いは時代の真実を告げる。『ギャグゲリラ』『にっぽん笑来ばなし』『松尾馬蕉』『赤塚不二夫の文学散歩』『週刊スペシャル小僧!』ほか…。
パロディー的視座に立脚した独特のレトリック「天然痘?」「ヒーロー」
波紋を呼んだ問題作「タレント候補 赤塚不二夫」「パワーアップ」抗弁を受ける側のロジックとは…
時代に向き合ったギャグと時事風刺『ギャグゲリラ』連載の真の意義とは?
その世界観を立体化した伝説のバラエティーショー『赤塚不二夫のステージ・ギャグゲリラ』
人気タレントが続々出演 赤塚監修によるテレビ版『ギャグゲリラ』
現実的根拠を磐石に据えたペシミスティックな未来像『にっぽん笑来ばなし』
『お笑いはこれからだ』時事ネタに名作映画のパロディーを絡めた意欲作
漫画で読むワイドショー『今週のダメな人』『IF もしもの世界 今週のアダムとイフ』
ナンセンス漫画の概念を突き抜けた異色のルポルタージュ漫画『週刊スペシャル小僧!』
伝説のバー〝ホワイト〟での交友録をコミカライズした『四谷「H」』
〈第8章〉 軽佻浮薄の時代に、巨匠は何を模索していたか?赤塚ギャグの再評価…。赤塚ギャグは永遠に不滅なのだ。『おじさんはパースーマン』『チビドン』『花の菊千代』『ババッチ先生』『「大先生」を読む。』ほか…。
『天才バカボン』のセルフパロディー超脱力型ナンセンス『おじさんはパースーマン』
『花の菊千代』『吾輩は猫・菊千代である』時代の寵児となったバンザイ猫・菊千代
『ババッチ先生』ブラックコメディーの確固たる定番にして、品位あるヒューモア
『モンスター13番地』『ロメオとジュリー』高い質と力感を示した「少年チャレンジ」掲載の諸作品
受験教育の不毛性を茶化した興奮度満点のエンターテイメント『逃げろや逃げろ』
『ピヨ13世』アバンギャルドなドラマ構造と秀抜な脱論理的効果
赤塚漫画最後の少年週刊誌作品 ジュブナイル・タイムトリップ・ギャグ『TOKIOとカケル』
『ニャロメのおもしろ数学教室』『ニャロメのおもしろ宇宙論』カルチャー・コミックへの先鞭
音楽における漫画的表現の標榜 幻の迷盤『ライヴ・イン・ハトヤ』
面白グループ周辺の赤塚人脈が大挙出演『気分を出してもう一度』『下落合焼とりムービー』
『新宿オペラ・カルメン』『SONO SONO』ほか ステージショーの企画、演出
ラディカルなパロディー精神の反映タレント・赤塚の三次元的漫画世界
『花ちゃん寝る』『ヤラセテおじさん』シニックな寓話性に見る大人のファンタジー
赤塚アニメのリバイバルラッシュと赤塚ワールドのメディアミックス展開
『大日本プータロー一家』『MR.マサシ』赤塚ギャグの新シリーズと90年代のコミック文化の最前線
『花の菊千代』のセルフパロディー『ネコの大家(おおニャ)さん』
『赤塚不二夫のアニマルランド』『シェー教の崩壊』赤塚ギャグ漫画の終焉
〝まんがバカなのだ 赤塚不二夫展〟の全国巡業 日本漫画家協会賞文部大臣賞と紫綬褒章の受賞、受章
『これでいいのだ。』『バカは死んでもバカなのだ』 底知れぬ人間力の一端を伝える対談集
空前のベストセラーバリアフリー絵本『よ~いどん!』と漫画家生活最後の作品『ニャロメをさがせ!』
喪中のため、新年のご挨拶は控えさせて頂きますが、いつもご愛読ありがとうございます!
気力と雑事のバランスから殆ど記事をアップ出来ておらず、恐縮ではございますが、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます‼️
今年もよろしく。
来年もよろしく。よいお年をお迎えください。