〈序章〉 敗戦のコンプレックスと『ロストワールド』の衝撃!灰色の青春をこえて…。手塚治虫の洗礼と石ノ森章太郎、藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄との出会い…。赤塚不二夫、漫画家デビューまでの道程。
〈第1章〉 トキワ荘からの出発…。漫画アパートの落ちこぼれ…。悲しい少女漫画からほのぼのユーモア漫画へ…。赤塚ギャグの萌芽。『嵐をこえて』『嵐の波止場』『ナマちゃん』『まつげちゃん』『おハナちゃん』ほか…。
少年活劇路線のエッセンスを少女漫画に溶解させた『消えた少女』
石塚不二太郎 U・マイア いずみあすか 石ノ森章太郎、水野英子との合作作品
続々登場 幼女向け連載漫画『まつげちゃん』『ハッピィちゃん』
クレージー・キャッツの大進撃とその影響『スーダラおじさん』の転機
〈第2章〉 ユーモアからギャグへ…。ギャグ漫画の全てはここから始まった…。「シェー‼」の大爆発!『おそ松くん』『おた助くん』『まかせて長太』『そんごくん』『メチャクチャ№1』ほか…。
ギャグ漫画の新機軸を打ち立てた『おそ松くん』その連載開始と時代背景
赤塚ワールド最初のスーパースター チビ太 年中旗日の幼児性 ハタ坊
キャラクターメイクの天才 高井研一郎の参入とトリックスター イヤミの大ブレイク
父性の象徴 デカパンとピーターパンシンドロームの極致 ダヨーン
『おそ松くん』ショック ノンフィクショナルな笑いへのパラダイムシフト
長編作のヒューマニティーと若きセンスの噴出『おそ松くん』のハードボイルド路線
80年代版『おそ松くん』とリバイバルアニメの大ヒット 幻の明石家さんま版イヤミ
続々登場『おそ松くん』のスピンオフ作品『チビ太くん』『ミスターイヤミ』『ダ・ヨーンのおじさん』
「MAD」的シックジョークを標榜『いじわる教授』『スリラー教授』
〈第3章〉 美少女変身ものの原点にして、赤塚少女漫画の完成作。魔法のコンパクトは少女の永遠の憧れ…。『ひみつのアッコちゃん』『ジャジャ子ちゃん』『ヒッピーちゃん』『へんな子ちゃん』『たまねぎたまちゃん』ほか…。
アンティークな鏡台から木彫りの手鏡 そして魔法のコンパクトへ
アニメ版・第2作(88年)、第3作(98年)新原作・なかよし版『アッコちゃん』
リリシズムとSFマインドを融合したファンタスティック巨編『青い目の由紀』
爽やかな幸福感を纏ったヒューマンコメディー『ミータンとおはよう』
父親としての微かな自覚から生まれた『たまねぎたまちゃん』メルヘンティックな絵本的世界観の魅惑
公害から生まれたオバケ『ぼくはケムゴロ』実録怪談をコミカルにアレンジした『おーばけ!』
皮肉な笑いを湛えた異色のショートギャグ『男の中に女がひとり』『女の中に男がひとり』
オフビート感覚いっぱいの少女コメディー『テッちゃんただいまケンカ中』
ビターテイストな赤塚ナンセンスに昇華した世界的名著のパロディー『ハレンチ名作シリーズ』
ピカレスクな笑いを徹底的に貫いた最後の赤塚少女漫画『わんぱく天使』
〈第4章〉 下町人情路線からスラップスティックギャグへと大変貌。ニャロメは安保闘争時代の象徴的キャラクター。『もーれつア太郎』『ぶッかれ*ダン』『はくち小五郎』『風のカラッペ』『おれはゲバ鉄!』ほか…。
『天才バカボン』の特大ホームランと『もーれつア太郎』連載開始に至る道程
ニャロメのブレイクと「サンデー」掲載版『バカボン』の打ち切り
アニメ『もーれつア太郎』の放映開始とスピンオフ作品『花のデコッ八』の連載開始
「花のガードマン」で再デビュー 新生ニャロメのブレイクスルー
ニャロメの道義的生き様を最高レベルで描出した「ニャロメの怒りとド根性」
若き学生運動家達とニャロメ 1968年10月21日 国際反戦デーの新宿
藤圭子フィーバーをゲリラ的に先取り(⁉) ホッカイローのケーコタンの登場
ニャロメが主役の傍流作品と新生赤塚ワールドの萌芽『ギャグ+ギャグ』
『同棲時代』の先駆的作品『ぶッかれ*ダン』永井豪作品との比較論
脱力対決『はくち小五郎』「タケちゃんマン」「仮面ノリダー」の原点(⁉)
性同一障害を逸早くテーマに取り入れた『スパルタッコ』と下町人情ギャグの隠れた傑作『青い目のバンチョウ』
サイケな笑いが横溢する『荒野のデクの棒』「週刊少年キング」掲載の諸作品
『赤塚ギャグ笑待席』『おれはゲバ鉄!』の連載開始と「週刊少年ジャンプ」
笑いのルーティンを拡張『やってきたズル長』『チビ太くん ぬたくり一家』
音楽プロダクション「フジビデオ・エンタープライズ」の立ち上げ
スタジオ・ゼロの発展的解消とアニメ製作会社「不二アートフィルム」の設立
〈第5章〉 時代を超越した究極のナンセンスギャグ…。それは紛れも無い漫画界における衝撃的事件だった。赤塚ギャグの完成作!『天才バカボン』『鬼警部』『狂犬トロッキー』『死神デース』『B.C.アダム』ほか…。
フリーターの元祖にしてヴァガボンド バカボンのパパのキャラクターイメージ
初期『バカボン』ワールドの要 ママの寛大なる優しさとバカボン一家の家族愛
目ん玉つながり誕生のプロセス 時代の空気を体現したアンチヒーロー
権力をカサに赤塚ワールドをジャック 目ん玉つながり主演の傍流作品
タイホ亭こん坊、お下劣巡査 特異なパーソナリティーを放つ傑物揃いの警官達
試行錯誤の末生まれた杉浦茂へのオマージュキャラ レレレのおじさん
反体制のニャロメと半体制のウナギイヌ 時代の空気を反映させた性格付け
シラケ世代の価値観を形象化したノラウマ モラトリアム的傾向の投影
学歴社会の歪みを浮き彫りにするアフォリズム バカ田大学の発想の原点
暴走する自虐的退廃 破壊蕩尽の極限を映し出す「勝木くんのライバル部なのだ」
成人向けナンセンスに特化した『天才バカボンのおやじ』の新境地
メインストリーム『天才バカボン』への連動 狂気的倒錯のエスカレーション
古谷三敏とのコラボレーション 新たなビジュアルイメージの確立
フジオ・プロダクション ブレーンストーミングと分業執筆による特殊な製作態勢
「バカラシ記者はつらいのだ」ほか 漫画業界版『仁義なき戦い』
「天才バカボンの劇画なのだ」「天才おバカボン」 漫画の表顕スタイルの模倣と解体
新趣向のカリカチュアを提示 「ホシのアリバイの探偵なのだ」「ミュージカルでバカボンなのだ」
低次元なセンセーショナリズムを鋭く諷刺「平凡天才ヤング女性男性バカボン自身」
ドンちゃんとヒロコさんの熱愛スクープ楽屋ネタに見る読者との新たなコミュニケーション
「角い角い世界なのだ」に見る想念的実験と画一化した世界へのアフォリズム
キッチュとアバンギャルドの二律背反 壮大なギャグの実験場となった「10本立て大興行」
多種多様な『バカボン』ワールドを包括的に捉えた ショートショートシリーズ
見開きの衝撃を効果的に演出した傑作「実物大のバカボンなのだ」
幾何学的抽象を極限にまで推し進めたミニマリズムの概念「□□□」
ヘタウマ感覚の妙味を逸早く先駆けた「説明つき左手漫画なのだ」
虚構の中の超現実を臨界点に据えたメタフィクション エスタブリッシュメントへのクリティシズム
諧謔的観点よりウーマン・リブ運動を一笑に伏した「ウーマン・リブのでかい原点なのだ」
盲目的な信仰意識に見る教育の歪みを戯画化「「たたえよ鉄カブト」」
ゲームブック的手法を試験的に取り入れた先駆作「イライラヒリヒリごくろうさまなのだ」
アンチさえも舌を巻く見事な切り返し「ていねいなバカボンなのだ」
笑いの天才イノベーター・赤塚不二夫だけに許された偉大なる脱線劇
トラウマ必至オカルト版『バカボン』恐怖感漂うサイコパスドラマ「30年目の初顔合せなのだ」
88年版『バカボン』に見るアーティスティックな類概念の発動「天才AKIRA」「天才アルコール」
戦後ナンセンス漫画を象徴する傑作にして、崇高でグロテスクな名作中の迷作
人間の実存を問うアフォリズム『死神デース』『鬼警部』 性の解放における内在的情念
荘厳なる『旧約聖書』の世界観をパロディー化した『B.C.アダム』
これならすぐに見たいページが引き出せます。
ありがとうございます!
今後、画像も増やし、MTさんのような本格的な赤塚マニアも納得のブログとしての完成を見たいと思います!
ご期待頂けましたら幸いでございます😊