2013年2月27日にラオス国立大学、ラオス日本センターにてシンポジウムを開催しました。
日本・ラオスから約40人が出席しました。
ラオス農林省、エネルギー鉱業省から、進行中のプロジェクトの現状と課題について報告していただきました。
本プロジェクトの研究アプローチを紹介するとともに、
ラオスの若手研究者を中心に現在取り組んでいる研究活動について報告していただき、
今後の共同研究の可能性について議論しました。
報告者以外に以下の方々にもご出席いただきました。
Prof.Dr. Somsy GNOPHANXAY (Vice President, National University of Laos) Assoc.Prof.Dr. Silinthone SACKLOKHAM(Vice Dean, Facalty of Agriculture, Nabong campus, National University of Laos) 山本貴則(ラオス日本大使館) 水野 明(ラオスJICA事務所) 横井誠一(JICA専門家)
なお、このシンポジウムについては、
現地の英語新聞であるVientiane Times(3月1日)に掲載されました。
2013年1月26日にインドネシア・バンドンのパジャジャラン大学でワークショップを開催しました。
本プロジェクトメンバーの沖・白川・本間・乃田に加え、
GRENE流域レジリエンスの小池俊雄東京大学教授、古米弘明東京大学教授らも参加されました。
また、インドネシア側は下記の研究・行政機関から参加し、両国合わせて25人が出席しました。
・ボゴール農科大学(Bogor Agricultural University)
・バンドン工科大学(Institute of Technology Bandong)
・環境省(Ministry of Environment)
・公共事業省(Ministry of Public Works)
・パジャジャラン大学(University of Padjadjaran)
水資源・食糧生産・エネルギーといった各分野の専門家からの話題提供を踏まえて、
チタルム川流域を対象とした総合的流域管理に向けた課題と対応策について議論しました。
12月にアメリカで開催された国際会議:A Community on Ecosystem Services (ACES)で企画セッションをおこなってきました。
http://www.conference.ifas.ufl.edu/aces/
Ecosystem Servicesの考え方が、我々が実施している研究アプローチに非常に近く参考になることが分かったのが大きな収穫でした。
日本人はほとんど出席していなく、我々がこの分野でリーダーシップを発揮できるように頑張りたいと思います。
近いうちに、Ecosystem Servicesの考え方を紹介できればと思います。
インドネシアのPES(Payment for Environmental Services)という制度の調査に行ってきました。
初めに、JakartaのLP3ES、BogolのWorld Agroforestry Centreの人たちと意見交換を行いました。
インドネシアにおけるPESの現状と、DPAプロジェクトの方向性について話し合いました。
次にパイロットプロジェクトが実施されているSuntenjayaとCikoleという村に行ってきました。
ジャカルタから南西へ約200kmのLembangというところです。
実際に行ってみると、ほとんどの山が上の方まで畑になっていてびっくり(写真右)
また、粗放的な栽培を想像していたのですが、結構手がこんでる(写真中)
PESの活動としては、畑からの土壌侵食を防ぐために、
野菜とコーヒー・ユーカリでアグロフォレストリーを行っています(写真左)
まだこの制度が導入されたばかりなので問題点はいろいろありましたが、
中でも一番の問題はこの活動の影響・効果を客観的に評価する方法がないことのようです。
今後、DPAプロジェクトの実践的な貢献のひとつとして、この問題に取り組んでいこうと思います。