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「無実」公演 無事千秋楽を迎えました。
まず観に来ていただいた方に
この場を借りてお礼を言わせて下さい。
ずっと音楽だけをやってきた
自分にとってとても刺激的な毎日でした。
疲れも勿論あったけど
それをはるかに上回る面白さがあり
劇団の皆が 読み~舞台と2か月近くも
時間をかけて稽古を続けていける
モチベーションの理由の1つが
分かった様な気がします。
10日間に渡って続く本番も
少しずつ形を変えていき
初日と最終日では随分と
違う場面もあったりして
あー こうやって芝居は出来上がっていくのか
なんて感じたり
また漠然と思っていた劇団というのを
初めて中から見られたのがとても興味深く
今まで会ったことの無いタイプの
個性的な人もいて皆さん素敵でした。
ここで1つ1つの出来事を取り上げるには
あまりに多すぎてきりが無いけど
自分の音楽人生においても
きっと大きなエポックメイキング的な
経験だった様な気がしてます。
当たり前だけど客席から観る事の
出来なかった舞台全体の映像も
早く観てみたい。
そしていつかまた戻って来られたら
きっと楽しいだろうな。
東京演劇アンサンブル
「無実」舞台写真 Part2
アンケートの抜粋を
送ってもらったのでここで紹介します。
『無実』アンケートより
9/11 空間を上手く使えていて魅せられました。ケルティックハープもとてもよく合っていました。わたしたちはみんな無実でいたいのよ、という言葉が、人間らしくて印象的でした。
9/12 深く、リアルでした。自分にあてはめて、自分におきたこと、したこと、考えさせられます。(女性)
9/13 ブレヒトの芝居小屋に入ると、一気に自分の中の空気がかわり、何か心がビリッとする。これから目の前で起きる出来事に期待し、胸がふくらむ。そして今回も、たくさんの言葉と“生き方”が押し寄せてきて、頭はパンク状態。「わからない、わからない……」けれどその「わからない」ことが自分の今までの切ない経験と重ねあわせ、いろんなことを創造させてくれる。いつも小屋を出るとき、フッと新しい風と空気を感じて、新しくなった自分に気づかされる。かわったいきたい自分がいる。今回も素敵でした。ありがとうございました。(34男性)
9/15 セットを見た時、除染の砂袋とすぐつながりました。観始めてしばらくはストーリー的に結びつけようとしたけれどやめました。これは一人一人の人間の心の中であり、その人にとって何が幸福で何が不幸で喜びなのかはその人にしか分からないのだと思うと同時に、何か他人には分かり得ない切なさのようなものを感じました。(郡山在住・女性)
9/15 舞台の様子から「なんでフクシマの世界なんだろう?」と作品中も「?」がたくさん頭の上に浮かんでいましたが、アフタートークで公家さんやお客さんの話を聞き、やっと噛み砕くことができました。観終わったあとも、ズンーッと心の中に重みを残してくれ、「あれはどういう意味なのかな?」「これはどう考えていけばいいかな?」「自分はどうしていこうか?」たくさん考えさせてくれました。わたしが観た感想を話したら、母も急きょ観に行ってました。母とじっくり話し、アンサンブルが投げかけていることを深めていくのがたのしいです。
9/15 難しかった。そして救いがないと思う。誰ひとり救われなかった。その「救いがない」ということで、何を伝えたいのか、正直、一度見ただけではわからない。いや、何度見てもわからないのかもしれない。でも、そんな救いのない景色はどこかで見たことがある。今なお多くの人が苦しみ、先の見えない生活を送っている福島、生きる希望やしあわせが見出せない今の日本。それらにつながっている気がした。あと、「生」「生きる」っていうことをものすごく感じる作品だと思った。エラと殺された少女の父と母がすごく良かった。(19女性)
9/18 劇場と役者の雰囲気がとても好きでした。今回のお芝居は一生忘れません。(28男性)
9/19 各俳優さんの熱演が素晴らしかったです。ハープの生演奏にビックリ!! 次回の出し物が気になりますね!! 映像が美しかったです。(51男性)
9/20 セットがすごかったです。話が少し難しかったけど、とても楽しめました。(15女性)
9/20 話が進む度に内容が色んなこととつながっていくのが面白かったです。やくどう感がありました。(12女性)
9/20 印象的な台詞が多く、しかもそれらが凄まじい圧力をもって迫ってきて、文字通り圧倒されました。各々の登場人物についての話が重ねることで、言葉には表しにくいモヤモヤしたものが心に残りました。ありがとうございました。(32男性)
9/20 最初は不条理劇として見るのか、プロットごとのアフォリズムを楽しめばよいのかと思っていましたが、最後になってストーリーがつながって、意図するところが見えてきました。いろいろな見方のできる、大変おもしろい演出だったと感じました。長いとは全く感じられず、楽しませてもらいました。(男性)
9/20 個人的な話だが、トラウマと母親というテーマから拝見しました。余りにも濃い体験で、うまく言葉にできませんが、西田や西谷の哲学の限界からも読むことができるようにも。音楽、演出との関係がすばらしく感じられました。(女性)
9/20 救いのないようでありながら美しい。ラストシーンには圧倒されました。今回は本多さんの大統領がこれまた圧倒的においしい!(47男性)
9/20 今回もアート的に満足できる作品でした。セリフの長いところが少しむずかしかったですが、2時間20分、あっという間でした。(38女性)
9/20 台詞の一つ一つが胸に突き刺さってくる2時間でした。生きることが絶望的なのはわかり切ってることだけど、目をそむけずに向き合っていけば、そこに何かがみつかるのかも、そんな思いが残りました。わたしは神も運命も信じない、信じられるのは科学と人間の意志だけ――でも科学が人間を裏切り、人の意志がこんなにももろいものだとしたら、いつも罪の意識にさいなまれ、そこまで考えなくても良心の呵責で眠れない日が続くとしたら、でもそれでも牢獄のレンガを掻きつづけることができるのか…… 考えこんでしまいました。それぞれの人がそれぞれの人生と重ね合せて見ることができる、そんな芝居になってたと思います。(56男性)