遠距離介護日記 人生で今日が一番若い日 母も私も

60代、一人暮らしです。
母の遠距離介護。働きながら続けています。

50歳を過ぎての部屋探しのポイント

2022年02月09日 | 思うこと

遠距離で介護を続けている母は、昭和初期に建てられた古い古い家に住んでいます。

大雨が降ると、雨漏りがするような家です。昔の家なので、襖と障子で部屋が仕切られていますし、壁は断熱材を使っていませんのでエアコンのスイッチを入れても部屋の温度が上がりません。

冬はとても寒いのです。

 

私は、この田舎の家で育ちました。古いけど広さだけが取り柄の家です。学校を卒業して今の街に住んだ時、アパートの狭さに驚きました。最初の部屋は、間取りで言うと「1K」

 

それでも「住めば都」狭い狭い部屋にも、直ぐに慣れて行きました。同じアパートに住んでいる人たちも、ほぼ同じ世代の女性達でした。

若かったせいか、一つの部屋で、ご飯を食べ、眠り、勉強する事が新鮮で、楽しかった記憶があります。狭い部屋に、友達が2〜3人が遊びに来たりした事もありました。狭いけど、楽しく暮らしていました。

 

その後、何度か引っ越しをしました。ここへ引越ししてきたのは8年くらい前です。

 

私は独身の一人暮らしです。

 

最近、よく耳にする言葉があります。

「シンプルライフ」

「断捨離」

「ミニマリスト」

「小さく暮らす」

「狭い家で上手に暮らす」

「年を取ると1DKがちょうど良い」

などなど。

 

特に、50代くらいになって、子供が家から巣立ち夫婦だけになったり、一人暮らしになった世代の方たちの話題に上がっているようです。

ネットの記事には

広い家を借りて、無駄な家賃を払うのは無駄です。

年をとったら、小さくコンパクトな家にすみましょう〜

使わなくなった道具、食器、服、本は手放しましょう〜

こんな記事が、たくさん紹介されています。

 

今は、

少ない持ち物で、小さな部屋に暮らす事が良い

それが、時代の流れのようです。

 

ブログには、コンパクトな部屋で、上手に素敵に暮らしている方が素敵な暮らしを紹介されています。その方々のお人柄が暮らしが、ブログに滲み出ているようで素敵です。

 

コンパクトな部屋は、確かに素晴らしいと思います。

でも、私は時代の流れに逆らって、8年前にコンパクトな部屋から、ちょっとだけ広い部屋へ引越ししました。

 

モノが多くなって、広い部屋へ引越ししたのではありません。元々モノは少ない方でしたので、それは問題なかったのです。

引越しの理由は、周りの環境でです。

あの部屋は3年くらい住んだと思います。部屋からの景色や間取り、住み心地は問題ありませんでした。合わなかったのは、部屋の中ではなくて周りです。周りの環境が私に合いませんでした。

コンパクトな部屋に住んでいる方は、独身の若い方が多いのです。20代、30代のキラキラした若者が殆どです。

仕事から家に帰り、部屋の中に入ると他の部屋の状態は分かりませんので、気にする必要はありません。

でも、あの部屋に住んでいたときは、暮らしているという感覚がありませんでした。ただ、そこに住んでいる。それだけでした。

このまま、年をとり、ご近所や社会との繋がりのない老人になる気がして、怖かったのです。若い時には感じなかった事です。年を取ると社会との関わり方が変わります。

 

そして、今の部屋へ引越しました。

ここは家族が住むように建てらてたマンションです。また、同じ世代の方が多く住んでいます。ご近所さんとの付き合いも多く、お隣さんとは特に仲良しです。

そんな生活を続けながら思うのは、引越しして本当に良かったとということです。ここなら、ずっと暮らしていけそうです。

 

これから引越しを考えている方、家を探す時の参考になれば嬉しいです。

 

姉妹ブログ

遠距離介護物語


おすすめ

おすすめ 113