参加報告書
所 属 中予ミニ連
氏 名 鈴木 道正
<講習会・大会名> 第49回全国ミニバスケットボール大会
<期 日> 平成 30年 3月 27日(火) 〜 平成 30年 3月 30日(金)
<会 場> 高崎アリーナ(群馬県高崎市)
<参加者> 審判委員長・委員、派遣審判委員 合計100名程度
<講 師> 吉田正治氏、安西郷史氏、渡邊諭氏、小坂井郁子氏
<内 容>
3月27日(火) 安西郷史氏による審判研修会
【2POの正しい適用について】
現在は3POと2POが日本国内で混在している。どちらが上か下かということではないが、コート上にい
るプレイヤーにとっては3PO、2POは関係なく、しっかりと判定しアジャストすることが重要であると
冒頭にあった。ミニバスケットボールは、1ピリオド、2ピリオド、3ピリオドと全く違うチームで構成さ
れることが多いため、チームの特徴や戦術等に審判がフィットし、アジャストしてゲームをコントロールする
ことが大切である。
【約束事】
・ブラインドは作らない
・まずは走る
・良い位置で止まる
・プレイに対して足を運ぶ
【2POのメカニクス】
・コートで行われている様々なプレイに対して、良い位置取りを連続させる
・最終的に良い位置取りで判定をする
・確認できる位置取りを常に求める
・より高い感性が必要となる
・ストレートラインでブラインドコール、クロスコールをしない
・声を有効に使う(笛を加えながら)TO レポートや抑止
『メカの確認(トレイル)』
1、リードがトレイル・サイド(ローテーション)に来ていなければエリア1、2から始まる左側ドライブは
すべてトレイルがプライマリーとなる。
2、リードがミッドラインを越えて判定(クロスコール)をするとミスジャッジにつながるので注意する。
3、ドライブに対しリードからしか確認できないものについては、オープンアングルで捉え判定することは仕方
ないが、その場合はクローズ・ダウン・ポジションまで来て判定する必要がある。
4、トレイルはクロス・ステップを用いながら縦のラインを捉える。
『メカの確認(リード)』
「リードのセットアップ・ポジションについて」
・エリア3にボールがある場合・・・ペイントを意識してアクション・エリアにも意識を残す。
・ポストアップについて・・・トレイルサイドで行われている場合は、背中越しに見るのではなく、判定するので
あれば右へ行く。右に行っても左を捨てるということではなくエリア4で行われるプレイにも目を残す。
・クローズ・ダウンを大事にし、プレイによってはノーワーキング・エリアに一時的に入る必要もある。必要がな
ければ戻る。
・ドライブに対しては位置を少し変えることでプレイにアジャストする。
『まとめ』
2POのほうが3POよりもメカだけではなく、より豊かな感性が必要となるため、行われるであろうプレイに対
してアジャストすることを心掛けること。メカニクスの実践の目的はルールで説明できる判定を続けるためである。
3月28日(水) 鹿児島 対 群馬(男子)
主審 勝原氏(山口A) 副審 報告者 主任 村上氏(山形)
(プレゲームカンファレンス)
長身選手に対する視野の当て方を中心に話し合った。プライマリーを意識しながらもターンの方向によってはリード
も判定しなければならないケースがあることを確認した。
(ゲーム主任より)
位置取りやアングルは良かったと言われたが、一度、クロスコールがあった後から笛が消極的になったとの指摘をいた
だいた。課題としては、リード時に、エリア6で起こるリバウンド争いに足を運ぶことができていなかったので、今後、
積極的に足を運ぶことを意識していく必要がある。
3月29日 (木) 大阪 対 富山(女子)
主審 仲間氏(沖縄新規A) 副審 報告者 主任 豊田氏(島根新規S)
(プレゲームカンファレンス)
両チームのスタイル早めに把握し、しっかりと基準を作っていくことを確認した。また、前日の反省を生かし、プライマ
リーを意識して落ち着いて積極的に判定することを心掛けた。
(ゲーム主任より)
試合を通して、大きなミスもなく、連携をとりながらゲームを進めることができていたと言っていただいた。課題として
は、ボール中心となることが多く、展開されたときに後追いになり、判定ができないケースがあった。45度のアングル意
識し、プレイの予測をすることを指摘していただいた。
3月30日(金) 石川 対 佐賀(女子)
主審 飯塚氏(委員会B) 副審 報告者 主任 中島氏(群馬)
(プレゲームカンファレンス)
TO管理や時間が止まっているときの行動をきびきびとし、ゲームを円滑に進めることを確認した。また、プライマリー
や受け渡しの部分を意識し、常にボクシングインを心掛けることを話し合った。
個人としては、良い位置取りやアングルを意識して正しい判定につながる努力をすることを念頭に置きゲームに臨んだ。
(ゲーム主任より)
積極的に判定しようとする姿勢(アンスポーツマンライクファウルの取り上げなど)は良かったが、協力して判定すること
に欠けていたと指摘をいただいた。プライマリーを意識し過ぎてヘルプを求められたときに準備ができていなかったり、ボー
ル中心となりクロスコールにつながったりすることがあった。次のプレイを予測することや周辺を見ることを癖付けること、
相手レフリーの位置や視野の当たっているところを細かく捉えることが重要であることを再確認した。
<所 感>
今回、初めて全国ミニバスケットボール大会に参加させていただきました。近年、ガイドラインやメカニクスなどが変化し
ていく中でも、まずは基本を理解した上で堂々とレフリングできることが大切であると痛感しました。協力・良い位置取り・
アングルなど様々な課題が見つかり、今後の活動で改善していきたいと感じました。今まで以上に活動の幅を広げ、スキルア
ップを図ります。また、同カテゴリーの審判委員の方々にも今回学んだことを伝えていきたいと思います。
このような貴重な経験をさせていただいた愛媛県バスケットボール協会の皆様に深く感謝申し上げます。誠にありがとうござ
いました。