SSSB 新前橋町壮年ソフトボール

最近は4代目管理人が好き勝手に野球やメジャーのことも書いています。

ヒューストン・アストロズが世界一!

2022年11月07日 | MLB

今年のワールドシリーズはアメリカン・リーグ西地区王者のヒューストン・アストロズが、
ナショナル・リーグのワイルド・カード(東地区3位)から這い上がったフィラデルフィア・フィリーズを
4勝2敗で下し、2017年以来5年振りの世界一に輝きました!
おめでとうございます!

2017年からの6年間のポストシーズンでは驚異的な成績を残しています。
2017年 ワールドシリーズ初優勝(世界一) 
2018年 ALCSリーグ優勝決定戦敗退
2019年 ワールドシリーズ敗退
2020年 ALCSリーグ優勝決定戦敗退
2021年 ワールドシリーズ敗退
2022年 ワールドシリーズ優勝(世界一)

しかも2020年以外は西地区王者に輝いています。
じゃ、金に物言わせて戦力を常に補強し続けているんじゃ、と思われがちですが、
実は2021年オフにはサイ・ヤング賞右腕のグリンキー、看板選手で遊撃手のコレアを放出。
東京ジャイアンツなら、坂本遊撃手と戸郷投手がいなくなるようなイメージです。

エースのジャスティン・バーランダーを始め、主力が多く残るものの、
選手の総年俸はメッツ、ドジャース、ヤンキースに大きく水をあけられ9位。
ファーム組織の改革を行い、育成によって若手の宝庫に育てたフロント力の賜物。
GMは統計学やデータを駆使したチームづくりには定評があり、
一方、現場の監督はオーソドックスで昔ながらの采配や選手起用しながら、
軋轢を起こさず、チームを良い方向へと導いている結果と言えるでしょう。

ちなみにジャスティン・バーランダーは自身5回目のシリーズ出場で、
今年の第1戦の敗戦で8試合先発0勝6敗の成績ながら、
第5戦に念願のWS初勝利を記録するなどのトピックスがありました。
通算244勝の39歳が、9度目の正直で初勝利となりました。

このアストロズ、アメリカン・リーグ西地区の強力な王者として君臨してますが、
大谷翔平が所属するエンゼルスも同じ西地区です。
なお、大谷投手はアストロズ戦を得意としており、
今シーズンは5試合に登板し、3勝1敗 防御率1.21の成績。
一方で打者・大谷はアストロズ戦を得意とはしておらず、
18試合に出場し打率.206 2本塁打 8打点の成績です。

大谷が9月・10月に熱い戦いを勝ち抜くためには、
打者・大谷のアストロズ戦の成績が大きく左右するようです。

2022ワールドシリーズはアストロズvsフィリーズ

2022年10月24日 | MLB
本日はブログ開設6,600日目になります。
NPBでの日本シリーズは二年連続ヤクルトvsオリックスですが、
MLBのワールドシリーズはアストロズvsフィリーズに決まりました。

ナショナル・リーグでは東地区覇者のアトランタ・ブレーブス、
西地区覇者のLAドジャースがそれぞれ優勢と思われていましたが、
どちらのチームもワイルド・カードから勝ち上がった
同地区のフィリーズとパドレスに敗れました。

パドレスとフィリーズによるリーグ優勝決定戦が開催され、
1戦目、5戦目にダルビッシュが先発しましたが、
4勝1敗でフィラデルフィア・フィリーズがリーグ・チャンピオンに輝きました。

一方、アメリカン・リーグは大方の予想どおり、
NYヤンキースとヒューストン・アストロズによる決定戦。
アストロズはマリナーズを3勝0敗とスイープで退けたのに対し、
ヤンキースは雨天中止を含め3勝2敗でガーディアンズと熱戦続きであり、
その影響が強くでたのか、4勝0敗でアストロズがスイープ。
アストロズは2年連続のリーグ優勝に輝きました。
一方のヤンキースは13年連続でリーグ優勝できませんでした。

シーズン62本塁打のアーロン・ジャッジから快音が聞かれず、
リーグ優勝決定戦でも最終打者となってしまいましたが、
MVP投票はポストシーズン開始前に締め切っておりますので、
結果にはまったく影響しません。

リーグ・チャンピオンが同日に決定したのは実に1992年以来、30年振り。
ヒューストン・アストロズは7勝0敗と完全スイープで勝ち上がっているのに対し、
フィラデルフィア・フィリーズはワイルド・カード・シリーズから、
2勝0敗、3勝1敗、4勝1敗と11試合を戦って勝ち抜いてきています。

そもそもアストロズはアメリカン・リーグで106勝56敗の堂々勝率1位、
一方のフィリーズは87勝75敗、地区3位、第3ワイルド・カード。
勝率の高い方にホーム・アドバンテージが与えられるため、
アストロズのホーム・ヒューストンでスタートです。

アストロズは1962年のエクスパッション(球団拡張)でナショナル・リーグに参加。
1980年の初優勝を皮切りに地区優勝7回を数え、
2005年はワイルド・カードから勝ち上がり球団初のリーグ優勝。
2013年にアメリカン・リーグへ転属となり、
2017年に史上初の両リーグでのワールド・シリーズ出場を成し遂げています。
その勢いでLAドジャースを破り、球団創設55年で世界一に輝いています。
2019年、2021年もリーグ・チャンピオンになっていますが、
いずれもワールドシリーズでは(昨年はブレーブスに)敗れています。
それでもこの6年間で4回のワールドシリーズ出場は最多です。
(次いでLAドジャースが3回)

一方のフィリーズは独立宣言の地に19世紀から存在する古豪球団。
ワールドシリーズは1980年に初優勝、2008年に2度目の優勝。
通算で7回出場の2回優勝、5回敗退。
隔年の奇数年にリーグ制覇してきたアストロズが初の偶数年のワールドシリーズ、
一方のフィリーズはワールドシリーズ制覇は二度とも偶数年。
かたやアメリカン・リーグ最高勝率、かたやワイルド・カードの3番手。
いよいよ、ワールドシリーズが10/28開幕します!

過酷なMLBポストシーズンもリーグ優勝決定戦へ

2022年10月17日 | MLB
NPBではヤクルト、オリックスがクライマックスを勝ち抜け、
リーグ優勝チーム同士の日本シリーズが今週末から開催されます。
2年連続最下位チーム同士の対戦となった昨年と同じカードです。

さて、海の向こうMLBではディビジョン・シリーズが決着しそうです。
ナショナル・リーグは、Wカードから勝ち上がった2チーム、
SDパドレスとフィラデルフィア・フィリーズが進出です。

パドレスは、ダルビッシュをはじめ、スアレス(阪神、SB)、
マルティネス(日本ハム)、ジョンソン(阪神)とNPB経験者。
シーズン89勝のパドレスが111勝のドジャースを3勝1敗で撃破しました。

一方、フィリーズは昨年Wシリーズ覇者のブレーブスを破り、
連覇の夢を費やせ、21世紀はWシリーズ連覇チームなしとなり、
1998年~2000年のヤンキース三連覇が最後となります。

またフィリーズにはエンゼルスの大谷翔平とチームメイトだった
ブランドン・マーシュとノア・シンダーガードが8/2から加入しています。

アメリカン・リーグでは西地区同士の対戦となりましたが、
アストロズが順当にマリナーズを破って、進出を決めています。
ヤンキースとガーディアンズ(旧インディアンズ)は2勝2敗。
日本時間明朝、ヤンキースタジアムで最終戦が行われ、
勝ったチームが10/20からアストロズと対戦します。

なお、SDパドレスはNLCS(ナショナル・リーグ・チャンピオン・シップ)初戦、
ダルビッシュの先発が発表されました。

ワイルド・カードからディビジョンSへ

2022年10月11日 | MLB
MLBでもNPBでもポストシーズンが着々と進んでいます。

日本のクライマックス・シリーズでは、
パシフィック・リーグが2位の福岡SBホークス、
セントラル・リーグが3位の阪神タイガース、
それぞれ勝ち抜けて、ファイナルSに進出です。
両リーグとも前年覇者バファローズ、スワローズが迎え撃ちます。

MLBではポストシーズンのシーズンの第一段階ワイルド・カード・シリーズが決着。
アメリカン・リーグ
クリーブランド・ガーディアンズ
(敗タンパベイ・レイズ)
シアトル・マリナーズ
(敗トロント・ブルージェイズ)
ナショナル・リーグ
フィラデルフィア・フィリーズ
(敗セントルイス・カーディナルス)
SDパドレス
(敗NYメッツ)
ダルビッシュが第1戦で勝ち投手になったパドレスが2勝1敗で勝ち抜け。
その他の試合はすべて2勝0敗で勝負がついています。
なお、シアトル・マリナーズは第2戦で7点差をひっくり返して逆転勝ち!

また、現役引退を表明しているプホルスとモディーナが最終打席で安打を放ちましたが、
後続が倒れ、カーディナルスは敗れています。
最後の最後まで戦い続ける、ってかっこいいですね。

現地時間10/11からディビジョン・シリーズが開催されます。
アメリカン・リーグ
NYヤンキース(東)
 -クリーブランド・ガーディアンズ(中)
ヒューストン・アストロズ(西)
 -シアトル・マリナーズ(西)
ナショナル・リーグ
アトランタ・ブレーブス(東)
 -フィラデルフィア・フィリーズ(東)
LAドジャース(西)
 -SDパドレス(西)

ヤンキース以外は同地区同士での対戦となります。
先に3勝したチームがリーグ・チャンピオンに進出となります。

ちなみにガーディアンズは昨年までインディアンズでした。
1989年公開の映画「メジャー・リーグ」で有名なチームです。
幻の日本人初の野手メジャー・リーガーであるタカ・タナカ選手(背番号16)、覚えてますか?(笑)

インディアンスは先住民を表す言葉は人種差別的と抗議を受け、
2018年限りでマスコットキャラクターだったワフー酋長のロゴの使用を中止。
そして昨年非ネイティブ・アメリカンベースの新しいチーム名に変更されました。

MLB全日程終了。ポストシーズンへ

2022年10月07日 | MLB
MLBの全日程162試合が終了しました。

各リーグの地区優勝は次のとおり。
アメリカン・リーグ
東地区 NYヤンキース
中地区 クリーブランド・ガーディアンズ
西地区 ヒューストン・アストロズ

ナショナル・リーグ
東地区 アトランタ・ブレーブス
中地区 セントルイス・カーディナルス
西地区 LAドジャース

今年からワイルド・カードが各リーグ3チームとなり、
ちょっとややこしくなります。
まずワイルド・カード・シリーズ
地区優勝の3チームのうち低い勝率のチームがWカード3位と、
Wカード1位とWカード2位とがそれぞれ2戦先勝で争います。

それを勝ち抜いたチームと地区シリーズが行われます。
地区優勝の勝率1位 vs (勝率3位とWカード3位の勝者)
地区優勝の勝率2位 vs (Wカード1位とWカード2位の勝者)
それぞれ3戦先勝(5回戦制)です。

その勝者同士でリーグ・チャンピオンを決めます。
そして、リーグ・チャンピオン同士でワールド・シリーズを戦います。

2022年だとこうなります。
アメリカン・リーグ
ガーディアンズ vs タンパベイ・レイズ の勝者とヤンキース
トロント・ブルージェイズ vs シアトル・マリナーズ の勝者とアストロズ
ナショナル・リーグ
カーディナルス vs フィラデルフィア・フィリーズ の勝者とブレーブス
NYメッツ vs SDパドレス の勝者とLAドジャース
なお地区優勝チームは1勝のアドバンテージがあります。

さぁ、長い長いポストシーズンが始まりました。

ジャッジ62号! 村神56号!

2022年10月05日 | MLB
いよいよ、今週末は三連休。三連休の最後は新前橋ロータリー祭です。
(全然、タイトルと関係なくてすみません)

NYヤンキースのアーロン・ジャッジ選手が、10/4テキサス州アーリントンでの
レンジャースとのダブル・ヘッダー2試合目の初回に6試合振りの本塁打を放ち、
1961年にロジャー・マリスが記録した61号を超える62号となりました。
アメリカン・リーグの新記録、おめでとうございます。

MLB記録は以下のようになっています。
<1>73本 2001年 バリー・ボンズ(SFジャイアンツ)
<2>70本 1998年 マーク・マグワイア(カージナルス)
<3>66本 1998年 サミー・ソーサ(シカゴ・カブス)
<4>65本 1999年 マーク・マグワイア(カージナルス)
<5>64本 2001年 サミー・ソーサ(カブス)
<6>63本 1999年 サミー・ソーサ(カブス)
なぜか、すべてナショナル・リーグの記録です。
そして、1998年から2001年に集中しています。

サミー・ソーサは60本塁打以上を3回記録しているのに、いずれも本塁打王にはなれず、
反対に60本を超えなかった2000年(50本)と2002年(49本)に戴冠しています。

また、マグワイアも在籍していたセントルイス・カージナルスでは、
引退表明しているレジェンド、アルバート・プホルスが通算700本塁打を超えました。
今季の成績は24本66打点、通算2216打点でベーブ・ルースまで1打点となってます。
残り2試合、42歳のレジェンドの活躍を期待したいものです。703本塁打も史上4位です。
プホルスはエンゼルス時代、大谷翔平のチームメイトとして日本での知名度もあります。

さて、日本ではスワローズの村上宗隆がシーズン56本塁打を10/3の最終打席で記録しました。
日本人選手で王貞治を超えた唯一の選手となりました。
日本でもアメリカでも記録を更新するホームランが2日連続で、というのも不思議です。
そして村上は打率.318 56本塁打 134打点で史上最年少の三冠王。
ジャッジも打率.311(2位) 62本塁打 131打点で三冠王へ突き進んでいます。

三冠王とトリプル・スリー(打率.300 30本 30盗塁)って、どっちもすごいですね。
村上は12盗塁を記録してましたので、来季は走りまくって、両方達成して欲しいですね。

ジャッジの61号に思うこと

2022年09月29日 | MLB
NYヤンキースのアーロン・ジャッジ選手がアメリカン・リーグ記録に並ぶ、
シーズン61本目のホームランを放ちました。おめでとうございます。

日本では大谷翔平とジャッジとのMVP争いの話が出てきますが、
個人的には1961年、ロジャー・マリスが放った61本が話題にのぼることが嬉しいです。

1961年、MLBアメリカン・リーグは前年までの8球団に新規2球団が加入。
その影響もあり、投手の質が低下し、ヤンキースは強力打線を形成。
その中核が前年加入し、3番ライト39本塁打112打点で打点王のロジャー・マリスと
4番センター40本塁打で本塁打王、史上最高のスイッチ・ヒッター、ミッキー・マントルの2人。
2人の頭文字を取り、MM砲(英語ではM&M Boys)と呼ばれ親しまれた。

MM砲の2人はホームランを打ちまくり、5月末でマリス12本、マントル14本を記録し、
2人がベーブ・ルースの記録60本を34年振りに更新するのではないか、と沸き立った。
ヤンキース生え抜きであり、ニューヨークの記者とも良好だったマントルは好意的に書かれ、
一方、外様で無口だったマリスは「真のヤンキースの一員ではない」と批判にさらされた。

本塁打を打つたびに大拍手で迎えられ、明るく笑顔のマントルに対し、マリスは無表情。
地元ファンからも「マントルは善玉、マリスは悪玉」と受け止められた。
当時のMLBにおいて、ルースの記録は“聖域”であり、人気者マントルが破るならまだしも、
マリスに抜かされてなるものかと、想像を絶する逆風の中で本塁打を重ねていく。

メディアでは2人の不仲説も取り沙汰され、マリスは重圧から髪の毛が抜けてしまうほどに。
さらにMLBコミッショナーが「ルースは154試合制だった」と記録を認めない旨を発言。
逆風、重圧、批判に晒されるマリスに最も理解を示し、励ましたのが他ならぬマントルだった。
「お前の強肩とライトの広い守備範囲のおかげで、俺はすごく助かっている」
「俺が4番で打てるのは、お前が3番を打ってくれるからだ」的な言葉をマリスにかける。

シーズン終盤、マントルがケガで離脱し、40号、50号をマリスが先に達成し、
迎えた154試合目の9月20日に59号を放つものの60号は打てず、9月26日に60号を記録。
10月1日、本拠地ヤンキースタジアムでの162試合目に、ルース超えの61発目を達成。
しかし、6万7000人以上収容可能な球場で、その瞬間を目撃したのはわずか2万人余り。
ホーム球場で本塁打を放てばブーイングを浴びたマリスは、
新記録達成の栄光にはほど遠く、前代未聞の屈辱と苦しみを味わっていた。

30年後の1991年までマリスの最多本塁打は「61*」と参考記録のままだった。
1961年の「61*」について、40年後の2001年テレビ映画で「61*」とし製作された。

バリー・ペッパーがマリス役を主演し、マントル役はトーマス・ジェーン。
(バリーは「プライベート・ライアン」の狙撃手ジャクソンで有名)
この映画を国際線で、字幕・吹替なしで見たのですが、非常に感動でした。
98年にマーク・マグワイアが70本を記録した映像もあり、記録の再考を、という意志があったのかも。
好きな選手であるマントルの人間性も描かれていて、更に好意的に思うようになりました。

アーロン・ジャッジがホームランを放つたびにマリスの61本が話題になり、
(アメリカン・リーグ記録だから、ではあるが)、MLB記録はバリー・ボンズの73本である。
しかし、2005年に61本を超えて本塁打を記録した3人がいずれもステロイド(筋肉増強剤)等の
薬物使用が発覚したため、マリスの61本こそ「真の記録」という声も少なくない。
様々な経緯や背景の中で、ジャッジが61本のホームランを放ったことは色々良かったのだと。

この61本塁打を機にマリスの野球殿堂入りの話が再燃して欲しいな、と願っています。

ちなみにマリスの背番号は「9」。そしてジャッジが「99」。何か因縁めいたものを感じませんか。
そして1961年の「61本」から「61年振り」というのも不思議ですね。

ついでにアーロンもジャッジもワンピースに出てくるキャラですね(笑)

もう11月もおしまいです

2021年11月30日 | MLB
最下位チーム同士の日本シリーズは稀にみる大激戦で幕を閉じました。
6試合中5試合が1点差、残る1試合も2-0という激戦でした。

また、MLBでは大谷翔平選手のエドガー・マルティネス賞の受賞が発表されました。
これは最優秀指名打者賞なのですが、イチロー選手とマリナーズでも同僚であり、
マリナーズ一筋、DHで活躍し、殿堂入りしたエドガー・マルティネス選手が
この賞を5回受賞したことにちなみ、2004年に改称されました。
その後、松坂大輔とレッドソックスで同僚だったデイヴィッド・オルティーズ選手が8回受賞。

MLBでは最優秀投手に贈られるサイ・ヤング賞、強打者に贈られるハンク・アーロン賞
人格者で慈善活動を精力的に行っている選手に贈られるロベルト・クレメンテ賞と共に、
殿堂入り選手の名前が冠された由緒正しき賞でもあります。

これで大谷選手の受賞数は11となりました。おめでとうございます。

打撃部門で評価されたタイトル
①選手間投票で選ぶ「アメリカン・リーグ最優秀野手」
②専門誌『ベースボール・ダイジェスト』の「野手部門最優秀選手」
③打撃のベストナインと言われる「シルバースラッガー賞」
④「オールMLBチーム 指名打者部門 ファーストチーム」
⑤最優秀指名打者賞の「エドガー・マルティネス賞」

二刀流と投手部門で評価されたのは、
①最高の栄誉”MVP”
②選手間投票で選ぶ「年間最優秀選手」
③専門誌『ベースボール・アメリカ』の「年間最優秀選手」
④7年ぶりの選出となった「コミッショナー特別表彰」
⑤老舗スポーツメディアサイト『スポーティング・ニュース』の「年間最優秀選手」
⑥「オールMLBチーム 先発投手部門 セカンドチーム」

わがSSSBではMr.DHことオカダマンさんがエ○ガー・マルティネス賞でしょうか?

好守備選手に贈られるゴールドグラブ賞に対し、打撃のベストナインがシルバースラッガー賞ですが、
なんとなくyocchiさんやミーサさん、yutaさん的な感じがしてしまいます(失礼な!)。
DH無しのナショナル・リーグは投手のシルバースラッガー賞があり、
反対にDH有りのアメリカン・リーグは投手のシルバースラッガー賞はありません。
(もし、あった場合はダントツの成績で大谷が受賞することなります)

ちなみにこの賞の名前の由来は、ローリングス・ゴールドグラブ賞に対し、
「ルイビル・スラッガー」のバットを扱うヒラリッチ&ブラズビー社が表彰を行います。

なお、韓国プロ野球には守備に就かないDHのゴールデングラブ賞があります!
指名打者なのにゴールデングラブ??
歴代受賞者には日本でも馴染みの深い李承燁、金泰均、李大浩の名前があります。
これは守備に卓越した選手の表彰ではなく、ベストナイン的な表彰が理由です。

2021年もあと1ヶ月になってしまいました。来年はリーグが再開されますように。

143試合のNPBはプレーオフすら始まらないのに162試合のMLBはWシリーズ出場チームが決定

2021年10月25日 | MLB
MLBではポストシーズンも大詰め、両リーグのチャンピオンが決定しました。
両リーグともにワイルドカードが勝ち残っていたので、
ボストン・レッドソックスVSロサンゼルス・ドジャーズのワイルドカード対決を密かに楽しみにしてましたが、
アメリカン・リーグはレッドソックスを破った西地区の覇者ヒューストン・アストロズが、
ナショナル・リーグはドジャーズを破った東地区の覇者アトランタ・ブレーブスが、
それぞれ勝ち上がりました。

アストロズは2019年以来2年ぶり、一方のブレーブスは1999年以来22年ぶりのワールドシリーズ出場となりました。
昨年の覇者ドジャーズは惜しくも敗れ、二年連続世界一は達成できませんでした。

アストロズは4番DHのヨルダン・アルバレスが先制二塁打を放ち、カイル・タッカーがダメ押しの3ラン。
投げてはルイス・ガルシアが6回二死まで無安打投球で5-0で勝利。
24歳トリオの活躍で二年ぶりのワールドシリーズ出場を勝ち取りました。
アルバレスは打率.522、1本塁打、6打点を挙げ、シリーズMVPに選出。

ブレーブスは一番打者エディ・ロサリオが1-1の4回二死二、三塁から決勝3ランを放ち、
シリーズ14安打で打率.560、3本塁打、9打点の成績でシリーズMVPに選出されました。

10/27からアストロズの本拠地ヒューストンのミニッツメイド・パークにて開催されます。
10/27、28をヒューストン、一日あけて10/31からアトランタのトゥルーイスト・パークに移動します。
トゥルーイスト・パークは2017年に開場した新しい球場での初めてのワールドシリーズです。

フォール・クラシック

2021年10月10日 | MLB
アメリカでは「Fall Classic」は秋の伝統行事としてMLBのWシリーズをこう呼んでいました。
近年では、Wシリーズまでのポスト・シーズンの期間を合わせて呼ぶ意味合いも強いみたいです。
MLBでは年間162試合のシーズンを終えた後に各地区の1位チームにワイルドカードを加え、
Wシリーズ出場をかけて戦います。

2021シーズンは以下の9チームが勝ち残りです。
アメリカン・リーグ
東地区 タンパベイ・レイズ
中地区 シカゴ・ホワイトソックス
西地区 ヒューストン・アストロズ
ワイルドカード ボストン・レッドソックスとNYヤンキースの勝者

ナショナル・リーグ
東地区 アトランタ・ブレーブス
中地区 ミルウォーキー・ブリュワーズ
西地区 サンフランシスコ・ジャイアンツ
ワイルドカード LAドジャーズとセントルイス・カーディナルスの勝者

ワンデー・プレーオフでワイルドカードを勝ち抜いたチームを含む4チーム毎の地区シリーズ。
地区(ディヴィジョン)シリーズは3戦先勝で勝ち抜けの最大5試合が開催。
この勝者同士がリーグ・チャンピオンシップを4戦先勝の最大7試合で対戦。
それぞれのリーグ代表がワールド・シリーズで対戦となるわけです。

ところで、今回のポスト・シーズンにあたり、
ブリーチャー・レポートはこんなイラストをツイッターにアップしました。
鬼滅の刃そっくりなイラストです。ちなみに今夜から鬼滅の刃の放送がスタートしますが(笑)

下のほうに並んでいる人数は違い、オリジナルでは「柱」が9人であるのに対し、こちらは、10人。
ポストシーズンに進出した10チームから1人ずつ、ということだと思われます。

左から順に、背番号「1」がカルロス・コレイア(ヒューストン・アストロズ)、
「5」がフレディ・フリーマン(アトランタ・ブレーブス)、
「11」がラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)、
「39」がコービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、
「28」がバスター・ポージー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)、
「2」がザンダー・ボガーツ(ボストン・レッドソックス)、
「31」がマックス・シャーザー(ロサンゼルス・ドジャース)、
「8」がブランドン・ラウ(タンパベイ・レイズ)、
「46」がポール・ゴールドシュミット(セントルイス・カーディナルス)、
「99」はアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)だと思われます。

これだとシカゴ・ホワイトソックスから選手が選ばれず、レッドソックスから2名??
でも「2」と「11」はホワイトソックスでは永久欠番なので……? おや?

ちなみには鬼舞辻無惨の位置に配されているアストロズの選手はホゼ・アルトゥーベっぽいと話題です。

クインタプル100

2021年10月10日 | MLB
大谷翔平のSHOWTIMEに酔いしれたシーズンが終了しました。
2021年の最終成績は、
投手として23試合 9勝2敗 防御率3.18 投球回130回1/3 156奪三振
打者として155試合 537打数 138安打 26二塁打 8三塁打 46本塁打 塁打数318
打率.257 103得点 100打点 96四球 4死球 189三振 26盗塁 出塁率.372 長打率.592
となります。

投球回、奪三振、安打数、得点、打点の5つが100を超えて「クインタプル100」として話題に。
この数字を投打で達成したのは史上初、MVPへの大きな後押しになると言われています。

日本人選手のMVPは2001年のイチロー選手以来となりますが、どんな結果になるでしょうか。

対抗馬について考察すると、本塁打王を争った二人がいます。

サルバトーレ・ペレス(ロイヤルズ)は捕手としてのMLB本塁打記録を更新し、本塁打と打点の二冠王。
二冠王はジョニー・ベンチ(レッズ)が1970年、1972年と二度達成して以来二人目。
145年の歴史の中でたった2人、しかも捕手として最多の本塁打なので、通常のシーズンならMVP間違いなし。

また、ブラディミール・ゲレロJr.(ブルージェイズ)は、今年三冠王に最も近いと言われましたが、
最終的には本塁打王をペレスと分け合った。打率3位、打点5位で、こちらもMVP級の活躍。

ちなみにゲレロJr.の父親は高打率で長打力もあり、足も速く肩も強い、いわゆる「5ツールプレイヤー」。
シーズンベストは打率.345(2000年)、44本塁打(2000年)、131打点(1999年)、40盗塁(2002年)。
これらの野手4部門で一度もタイトル獲得はないが、2004年にアメリカンリーグMVPに輝いた。
ゲレロJr.がMVPを獲得すれば、MLB史上初の親子MVPとなります。

そんな有力候補の二人と争う大谷選手のマイナス要素は以下のとおり。
1.打率が低いこと
MVP受賞者で最低打率は、1944年のマーティ・マリオン(カーディナルス)の.267。

2.約100年ぶりの活躍であること
2021年の大谷選手は、ベーブ・ルース以来約100年ぶりに1シーズンを通して投打で活躍。
約100年ぶりの活躍をしたことは、大谷選手をMVPに選ぶ「プラス要素」だが……
が、まだ27歳。健康なら来年も再来年も、あと5~6年くらい同じような成績を残すのでは?
となると、誰もできない活躍をした大谷選手をMVPに選んだとして、翌年以降も同様の成績なら、
毎年大谷選手がMVPということに。それでいいのか?という議論もあるようです。

3.チーム成績がよくなかったこと
MVPは上位のチームから選ばれることが多いため、チーム成績が悪いこと(地区4位)はマイナス要素。


逆に以下の3つのプラス要素もあります。

1.打率の低さを補って余りある活躍
MVP受賞者の中で2番めに打率が低いのは、1961年のロジャー・マリス(ヤンキース)で.269。
この年のマリスは、ベーブ・ルースが1927年に記録したシーズン最多本塁打数である60本を超える61本塁打を記録。

2.約100年ぶりの活躍であること
これはマイナス要素に挙げたが、当然プラス要素でもあります。
単純に年数で比較しても、大谷選手は約100年ぶり、ペレスが捕手として本塁打王と打点王の二冠は49年ぶり、
ゲレロJr.は三冠王を逃したが仮に三冠王だったとしても、9年ぶりです。

このなかでは、約100年ぶりの活躍をした選手が「Most Valuable(もっとも価値がある)」のは間違いなく、
以後5、6年間、同じような成績を残したらどうなるのかは、その年ごとに記者の投票が答えを出すことでしょう。

3.チームの成績がよくなかったこと
ゲレロJr.は本塁打20本以上のチームメイトが6名もいたが、大谷選手はたった1名、29本のジャレッド・ウォルシュだけ。
ゲレロJr.はこれら強打者に守られながらのシーズンだったが、大谷選手は打線のなかで孤軍奮闘状態。
後ろに強打者がいれば四球はもっと少なくなり、勝負してもらえる回数も増えたと言えます。

最後にクインタプルとは「5倍」の意味です。
1はsingle(シングル)、2はdouble(ダブル)、3はtriple(トリプル)の5になります。
これで、10勝したり、本塁打王だったり、30盗塁していたら、もっと大騒ぎでしたね。

来シーズンもケガなく、大活躍されることを楽しみにしてます。

メジャーリーグ、って年間162試合もやるんですよ。

2021年09月10日 | MLB
このところ、大谷翔平の話題が多くなってますが、ワクワクしてきますよね。
投手として二桁勝利まであと1勝、50本塁打まで7本、30盗塁まで7、100打点まで7です。
もう漫画の世界すら凌駕してしまってますよね。

さて、MLBは年間162試合を戦いますが、これはどんな内訳なのでしょうか?
日本のNPBでは各リーグ6チームが25試合ずつを戦い、
交流戦で他のリーグ6チームと3試合ずつ対戦します。
25×5=125 3×6=18 125+18=143

一方、MLBはア・リーグとナ・リーグがそれぞれ15チームあり、
各リーグが5チームごとに東地区、中地区、西地区に分かれています。
さらに他リーグとの交流戦(インターリーグ)が開催されます。
各リーグが15チームで奇数のため、余りのチーム同士が対戦するシステムです。

具体的な試合数を書き出すと、
◆同リーグ同地区(対4チーム) 19×4=76
■同リーグ他地区(対10チーム) 6〜7×10=66
□インターリーグ(交流戦6チーム)3〜4×6=20
76+66+20=162
となります。

なお、インターリーグは他リーグの1地区5チーム+人気カードという組合せになってます。

ついでにポストシーズンについても解説しておきます。
■ワイルドカードゲーム(1戦1勝制)
同リーグで地区2位以下の勝率上位2チームが1戦勝負。
勝者がディビジョンシリーズへ進出できます。

■ディビジョンシリーズ(5戦3勝制)
同リーグのワイルドカードゲーム勝者×地区1位中の勝率1位、
地区1位中の勝率2位×地区1位中の勝率3位の組合せ。
勝者がリーグチャンピオンシップに進出します。

■リーグチャンピオンシップ(7戦4勝制)
各リーグの勝者がワールドシリーズに進出できます。

■ワールドシリーズ(7戦4勝制)
リーグチャンピオン同士が対戦し、勝者がワールドチャンピオンに輝きます。

なのでワイルドカードからワールドチャンピオンを勝ち取るには、
162+1+5+7+7で最大182試合を戦う可能性があります。

さぁ、大谷翔平がアストロズ戦に登板します。勝つと10勝目、二桁勝利となります。
二桁勝利&二桁本塁打は、ベーブ・ルース以来103年ぶりの記録となるようです。
投手として10勝、打者として50本塁打100打点、30盗塁を是非とも達成して欲しいものです。