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健康的食生活のための情報を発信です。
1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[腸内環境と健康]食生活について語ろう

2024年08月25日 | 美容ダイエット

・腸内環境と健康 intestinal environment and physical health ちょうないかんきょうとけんこう
   健康的な生活を送る上で欠かすことができない腸内環境です。
腸は「第2の脳」と言われるほど重要な器官で、また免疫機能から末梢神経、ホルモン物質の生産に至るまで、非常に多くの機能を担っています。
腸内環境の乱れにより、腸がスムーズに機能しなくなることは、不快感を感じさせ私たちの身体機能の健康を大きく左右し、さまざまな影響を及ぼしています。
口から摂取した食べ物は、胃や小腸で液状となって栄養素の消化吸収を受け大腸で内部の水分を吸収して程よい状態に固まった糞便に変化し排出しています。
大腸を通り抜けた便が直腸に達すると神経が刺激され、直腸から便が送りだされます。排便には大腸が深く関わっています。大腸が上手(うま)く働かなくなることで、多くの人を悩ましている便秘の原因になっているのです。
大腸内部には非常に多くの腸内細菌Enteric bacteria・Intestinal bacteriaが生息し、その種類はでほぼ100種類、数は数十兆個から100兆個、重量で1.5kgになるといいます。排便の30%位を占めます。
この腸内細菌は大きくわけて善玉菌(乳酸菌・納豆菌・酵母菌・麹菌)、悪玉菌(病原菌)、日和見菌(ひよりみきん:状況により善玉、悪玉と成りうる菌)の3つに分類し、それぞれ20%、10%、70%といった割合で存在している状態が良い状態としています。納豆菌・酵母菌・麹菌は、糖化菌とも呼ばれ糖化作用を持っている細菌群のことです。糖化菌は胃酸の強い酸性、アルカリ性、タンパク質の変性や熱の影響を受けることなく、安定した状態で腸まで届くことで知られています。
 腸内のpH(0~14の数値の酸性:0~6・アルカリ性:8~14)は、
低い(酸性)ほど便の色は黄色っぽく、pH7(中性)付近で茶色っぽくなり、pH8(弱アルカリ性)になってくると黒っぽくみえてきます。pHに大きく影響しているのが腸内細菌の状態で大腸菌、ウェルシュ菌などの悪玉菌が作り出す成分は、腸内をアルカリ性にして悪玉菌増加で焦げ茶色〜黒色の濃い色の便として見られます。便が黒いのは、腸内に悪玉菌が多く、腸内環境がよりアルカリ性になっていることです。乳幼児の便はpHが4.5~5.5 (弱酸性) で黄色、健康な大人の糞便はpHが5.5~6.0で黄土色、水分70~80%、食べかす・腸の細胞10~20%、腸内細菌10%ほどです。一般的には、「黄褐色のバナナ状の、するりと出る便」が良好な便といわれています。 腸内が善玉菌優位で酸性に傾いているなら黄色みを帯びた黄褐色に悪玉菌が繁殖しやすい環境のアルカリ性なら黒っぽい色になります。糞便のpHが、低いほど色は黄色っぽく、pH7.0 (中性) を越えると茶色っぽく、pH8.0 (弱アルカリ性) になると黒っぽく変化しています。   

不安やうつ病などと深く関係する物質のセロトニンSerotoninは、ビタミンB6トリプトファンより9割以上を腸管で生成しています。自律神経の乱れは大腸の働きを低下させ、蠕動運動にも影響を及ぼし腸内環境の変化を引き起こします。
善玉菌が減って、悪玉菌が増えたような腸内環境では、悪玉菌が作り出すアンモニアやアミン、フェノールといった有害物質が増加しています。
これらの有害物質は腸管から吸収し血液の流れを介して全身を駆け巡り、身体にさまざまな不調をもたらしているのです。
このうち、皮膚や頭皮に到達して蓄積した有害物質は細胞レベルで悪影響を及ぼし、結果として、肌あれや吹き出物、皮膚のくすみ、乾燥が起こりやすくなったり、頭髪が育毛されにくくなったりするのです。
アンモニアAmmoniaは、大腸でも作られそれらの物質は肝臓の働きによって使われないアミノ酸は分解され、窒素酸化物、アンモニアを経て尿素となり無害な物質に変えられて尿から排出しています。アンモニアNH3は、正常な状態でも、腸管や腎臓で、生成し肝臓の尿素回路とグルタミン合成酵素や骨格筋などで処理しています。増加したり処理できなくなると神経細胞のエネルギー産生を低下させたり、神経伝達物質を低下させたりします。
アンモニアは人体にとって有害な物質で、肝硬変などで肝機能が低下すると、疲労感を覚え、血液中のアンモニア含有量が増えて脳にも障害を及ぼします。
便秘などで宿便Fecal impaction(腸内に残留している便ないし老廃物)となると有害菌(悪玉菌)が優勢となって発酵してアンモニアなどの有害物質を多量に発生させます。血流によって体内を巡り身体の体臭、肌荒れ(乾燥肌・敏感肌)、薄毛などの悪影響を及ぼします。免疫力も低下によりアトピー性皮膚炎の原因にもなります。
腸内環境の悪化は美肌にも影響を与えています。

欧米化の動物性脂肪の多い、食物繊維の少ない食事は、脂肪の消化酵素である胆汁酸の分泌量は増加してきています。胆汁酸は一部が大腸で悪玉菌の作用により酸化を受け二次胆汁酸に変化し二次胆汁酸が大腸がんの原因となります。大腸の終点に 近いS状結腸や直腸、肛門は、この発がん物質と接する時間が長いため、結果的に大腸がん が発生しやすくなります。

加齢に伴い栄養の吸収過程にも変化が起きてきます。人体の全免疫細胞の70%が腸に存在していると言われています。
便が腸内に留まる時間が長くなる「便秘」状態になると、腸内に悪玉菌が増えることが分かってます。
便の形状」を確認しましょう。下痢は大腸の働きが悪くなり、便の水分を吸収できずに排便されてしまう下痢は、腸内で悪玉菌が優位になっているときに発生する症状です。
逆に、水分量が少なくて硬く、黒みがかっている便の場合も悪玉菌が優位であり、腸内環境が悪化、便秘を併発気味の状態と考えられます。
1日に何回便をしたらいいですか?
1日3回から1週3回程度の回数なら正常範囲内で、1日1~2回です。 食べるものの量や種類によって違ってきますが、植物性の食物を多く食べる人では量が多く軟らかい便で、肉類を多く食べる人では乾燥した少ない便をする傾向があります。
細い便が頻繁に続いたり、血便・真っ黒な便が出たりする場合には、大腸ガンの可能性の指摘があるといいます。

運動、休養、栄養のバランスを大切に。