・噛柴/田虫葉 Anise magnolia たむしば
モクレン科、落葉小高木で、庭木ともし樹高は4m~8mほど、葉は互生し長さは6~12cm、卵状皮針形で下面が白く、葉を噛むと甘味と芳香があり、地方によってはカムシバ、サトウシバ、ニオイコブシ(匂辛夷)と呼ぶ。
花は3月から5月に葉が出る前に白色の六弁花で6枚の花びらをもって咲かせ香りが良い。しだいに袋に包まれた5~10cmの果実が出来(袋果)、その果実が熟すと袋が裂け赤い果実がとび出てくる。コブシ、ハクモクレンとともに開花していない蕾を日干し辛夷 (しんい)として煎じて用いる。
若い枝葉を採取し、チップを蒸留機に入れ、水蒸気を当てて気化させた香りの成分を冷却する水蒸気蒸留法で精油してシトラール、シネオール、オイゲノール、クエン酸、微量のアルカロイドなどを含み香水に、蓄膿症、鼻炎、鎮静、鎮痛に有効とし用いる。 近年はコブシより香気のあるタムシバを利用することが多い。
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