旅行雑誌の取材で岩手県・平泉にある中尊寺まで出かけた帰りに大船渡線の方に駅旅の寄り道。今回初めて訪れたのは、岩ノ下、陸前門崎、真滝の三駅。その中の陸前門崎(かんざき)は、ホームが大きくカーブした美しい駅。周辺には少し住宅はあるものの、その数は少ない。とはいえ、一ノ関から2駅ということもあり、列車がやってくると学生や通勤客など20人ほどの乗客が降りてきた。やがて、乗客は三々五々帰途につき、駅のホームには再び静寂の時間が訪れた。そして、空が深い濃紺へと染まっていった。