-196℃の部屋

ブログのお引越しをしました。→技術屋えきちーの実験ノート http://ekitait.com

お嫁に迎えました~デルタ・BRIBRI~

2018-11-23 18:06:35 | 雑談
気付けば2018年の11月ももう終わりそうです。
そんな中、今年一番の買い物をしました。



少数民族シリーズ・BRIBRI(ブリブリ)
私のお気に入り、デルタの万年筆です。

少し前に同じくデルタのボールペン・トゥアレグを購入して紹介しましたが、そのシリーズになります。

ブリブリは中央アメリカにあるコスタリカの先住民族。現在では10,000人弱しかいない貴重な民族らしいです。



箱を開けると、中にはさらに箱が!
トゥアレグは木製の蓋でしたが、こちらはプラでちょっと派手めなデザイン。



ご対面! ようこそ!
今回購入したのは1KのF、カートリッジ式
ボールペンではなく万年筆です。
お値段は定価で140,000円
ちなみに、この1つ上のグレードに1KSというものもあり、そちらは170,000円。(SはスペシャルのS)
主な違いは胴軸にリングがあり、キャップにあるスペシャルレジンが軸にも使用されている点。
ただ1KSの方は人気がありすぎて、今ではほぼ入手できないくらいに思ってもいい感じです。
個人的には1KSだと全体的な派手さが上がるので、軸は黒が基本の1Kの方がさりげなく使えそうなのでいいですね。
(そんな頻繁に使うかわからないけど)
なお、1KS、1K、ボールペンいずれも977本限定。

何故977本なのか?
これは特にメーカー(デルタ)からも明言されていたわけではないので自分なりに調べてみました。
その結果、ブリブリ族の住むコスタリカで1977年に先住民法という法律が成立していたので、この1977年の頭の1を取って「977」にしたのではないかと思います。
なお、この先住民法には「先住民保護区を定め、先住コミュニティがあらゆる権利と義務を得るための法的資格を有する」といったことを定めたり、「先住民保護区は排他的で不可侵の土地であるとしており、非先住民による土地の貸与、購入、取得を認めていない。さらに、先住民保護区の土地は国や自治体からの課税を免除されている」
なんてことが定められているそうです。

簡単に言えば、
・コスタリカの先住民(=ブリブリ他)の保護区を定めて、非先住民と同じような権利や義務を与えましょう。
・先住民の土地(保護区)は非先住民があれやこれやしてはいけない。また、保護区は国や自治体の非課税対象にしましょう。
ってところですね。
昔は今以上に人種や部族の差別が激しかったでしょうから、そんな折に成立したこの法律はコスタリカに住む先住民族にとって非常に大きな意味を持っていたんだと思います。

閑話休題。

ブリブリはシリーズの中でも特に人気が高いです。
何故そんなに人気があるのか?
もちろんデルタの限定品だから、というだけでも理由としては十分ですが、やはりそのデザインでしょう。



目を惹くのはこの木に登っているカエルをモチーフにしたクリップ。
ブリブリ族の住まう地域には100種類以上の様々なカエルがおり、そのカエルの毒を用いて狩りを行ったりしたことから、ブリブリ族の守り神の象徴になっているんだとか。
クリップだけでなく、ペン先にも描かれたカエルの手がこれまたかわいい…
天冠には箱にもあった仮面が。

さらにこのブリブリの人気の理由として、映画で使われたというのもあるでしょう。
その映画は水谷豊が天才小説家として出演した「王妃の館」
そこで水谷豊が持っていたのがこのブリブリ(の1KS)でした。
なので公開された当時は万年筆好きの人が「あの万年筆は一体…」と興味を持ったとか。


1Kも1KSもそれぞれ977本限定ですが、今回お迎えしたこちらのシリアルナンバーは215でした。キリがいい。

同じ少数民族シリーズで最新かつ最後の品となったパプアジー(白と黒のマーブル、竹をモチーフにしたクリップが印象的)も購入直前の土壇場で惹かれましたがこちらのブリブリを選んで後悔ありません。

パプアジーは縁があればまたの機会に…

最新の画像もっと見る

コメントを投稿